Give me one more chance《Ren.M》 (ページ7)

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…これは？夢？

目「あの、大丈夫？」
「え、あの、へ？？これ現実ですか？」
目「ふっ！」

笑った。笑われた。

そんな呆然としてた時

紗「Aー！終わっ…た…？って…は？」
「ねえ、紗帆にも見える？え？これ現実？」
紗「えっ、あ、え？目黒…くんですか？」
目「あ、はいそうです。」
紗「え、なんでいるんですか！？へ！？」
目「いや、これから稽古で…」
紗「稽古…？照くん…も、います…か？」
「やっぱこれ現実なんだ。」

もう3人の話が噛み合わずカオスでしかないこの状況。

っていうか…すっぴんにメガネ。。服装も汚れてもいいような可愛くない格好だし…最悪。

なんて思っているとそこに現れたのは

深「…あの、なんかごめんね」
「…へ」
深「目黒が急に声掛けっからだよ」
目「すんません」
深「大丈夫？」

そう言って差し出された深澤さんの手。

「あ、や、大丈夫です。た、立てます」
紗「り、リアコ…」

そんなことはさておき、、、

看板のバツ印を消してくれてありがとう。
とか
寒かったよね？
とか…

色々聞かれて、、
トドメには

深「ねぇ、2人は俺たちの…ファン？なんだよね？」
「はい。」
紗「はいっ」
深「ちなみにさ…誰が…」

と深澤さんが言いかけたとき。

目「…思い出した。」
深「は？」
目「メガネ掛けてるからか。気づかなかったの。」
深「目黒お前何言ってるの？」
目「…俺のファン…だよね？？結構前から」

違ったらまじで恥ずかしいんだけど。なんて照れ笑いしてる彼の目線は私に向いていて。

え？まさか、、気づいてくれたの？

ずっとずっと、応援してた。
バックについてる時から。

目「ファンレターとかもくれてたよね？たしか…名前は…Aちゃん。」
「…！？」
深「目黒お前…大丈夫か？本当にごめんね？なんかこいつおかし…「そうですっ」
目「やっぱり。」
深「…マジ？」

まさか、自担に認知されてるなんて。
やばい、どうしよう、、

紗「Aっ！やばいね。」
「さ、紗帆～！」

目「ねぇ」
「は、はい。」
目「見に来る？」
「…へ？」
目「歌舞伎」
「き、今日！行きます」
目「ん。わかった」

わかった？わかったって何が？
しかもなに？その彼氏みたいな…

「しんどい…」

目「また後でね」

そう言って私たちに手を振ってくる蓮くん。
後で？ああ、舞台見に行くからか
その時はそう思ってた。