第31話 ページ32
照史side
「とも、ちょっと腕上げてな」
ずっと具合が悪かったせいで、なかなかお風呂に入れないともは毎日体拭きをしてもらっとるらしい。
まだ術後すぐやし、体力がかなり落ちてもうてて、長時間体を起こしとるのも辛い状態やから、まだお風呂には入られへん。
今日は俺がやったろうと思い、看護師さんに教えてもらった。
ともの体に負担がかからんように短時間で終わらせなあかんし、風邪ひかんようにせなあかんから難しい。
「...とも、かゆいとこない?気持ちええか?」
あったかいタオルで体を拭きながら尋ねると、ともはにっこり笑って頷いた。
新しいパジャマに着替えさせ、少しうとうとし始めたともを見て、ゆっくりベッドのリクライニングを下げた。
「夜ご飯までちょっと休もな」
パパずっとそばにおるからなというて頭を撫でてやると、安心したようで瞼をパタンと閉じた。
ともの可愛らしい寝顔を眺めとると、俺もちょっと眠たなってきて、椅子に座ったままでとものベッドに頭をのせ、眠ってしもうた。
249人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ティッシュ(プロフ) - 優希さんの作品いつも楽しみに読ませて貰ってます!!更新頑張って下さい楽しみにしてます! (2018年3月13日 2時) (レス) id: c1b66e82c1 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:優希 | 作成日時:2017年11月27日 22時