第30話 ページ31
4日後にようやく照史が帰ってきた。
その頃にはともも前の病室に戻っとって、体中に繋がっとった管も外れてきて、少しすっきりした。
手術前はかなり上がっとった心不全の数値もだいぶ下がり、ともも笑顔が戻ってきた。
「ともーよう頑張ったなぁ」
久しぶりの照史に嬉しそうに頬を緩めて、抱っこをせがむとも。
「あんなに顔色悪かったのに今は血色も少し戻ってほっとしたわ」
貧血傾向が強くてずっと血の気が引いて真っ白やった頬にも今は少し赤みが差しとる。
それからしばらく親子3人でゆっくり話をしたり、ともと遊んだりした。
「明日から3日間休みもらえたから俺がともに付き添うわ」
照史は淳太くんは帰ってゆっくりしいと言うてくれた。
「ずっと1人で気張ってたやろうし、ちょっとゆっくり休んだ方がええよ」
「せやけど、照史やって出張から帰ってきたばっかりで疲れとるやろうし」
俺が言い返すと、照史はええから!と俺の背中を押した。
俺はありがとうと言うて、ともにまた明日来るねと手を振って病室を出た。
ほんまに照史はええ旦那さんや。
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ティッシュ(プロフ) - 優希さんの作品いつも楽しみに読ませて貰ってます!!更新頑張って下さい楽しみにしてます! (2018年3月13日 2時) (レス) id: c1b66e82c1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:優希 | 作成日時:2017年11月27日 22時