第19話 ページ20
土曜日の朝、双子を起こしに行くと、ともの顔色が少し悪いように感じられた。
「...とも、とも、起きれる?」
声をかけると、ともはゆっくり目を開いた。
「ん、....まま、おはよぉ」
俺はともを抱っこして、下に連れていった。
「...食べたくない....」
朝ご飯を前にともは小さな声で言うた。
「やっぱり今日ちょっとしんどいかな?」
涙目で頷くともをソファに横にさせて、どこがしんどい?と尋ねた。
すると、ダルいのとちょっと気持ち悪いと答えてくれた。
少し様子を見て、改善しなさそうなら病院に連れていこうということになった。
朝食の後片付けで俺が少し目を離しとった時やった。
「オカン!ともが吐いてもうた!」
大毅の声がして、俺は慌ててとものところに戻った。
望がとっさに袋を広げてくれたみたいで、その袋にゲェゲェと苦しそうに嘔吐くとも。
「ともー大丈夫やからなー」
不安なんか、泣きながら吐いとるともの背中をさする。
「オトン、多分書斎におるからすぐに呼んできてくれん?とも病院に連れていかな」
大毅は分かったとすぐに上に呼びに行ってくれた。
泣きながら吐いとるせいかサチュレーションも92%まで下がっとるし、倦怠感と嘔吐はちょっと危険なサインや。
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ティッシュ(プロフ) - 優希さんの作品いつも楽しみに読ませて貰ってます!!更新頑張って下さい楽しみにしてます! (2018年3月13日 2時) (レス) id: c1b66e82c1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:優希 | 作成日時:2017年11月27日 22時