奇蹟 (ページ18)

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第17話ページ18

「…なあ、とも、ちょっとお話あるんやけどええ？」

やっぱり直接ともに聞いてみるべきやろうという話になり、夜寝かせる前にともと話をした。

「ともも来年はのんちゃんみたいに小学校に行くやろう？でも、ともは時々しんどくなっちゃうこともあるやんか？せやから、流星とは違うクラスに行こうかなぁってお話があるんよ」

照史がそう優しく話し始めると、ともは少し不安そうな顔をした。

「…りゅうせぇといっしょはあかんの？」

涙目で尋ねてくるともにあかんくはないよと俺はフォローを入れる。

「でもな、流星と一緒のクラスやと、ともしんどくなっちゃうかもしれへんの。ともは走ったり、たくさん歩いたり出来ひんから、お友達とおんなじことは出来ないんよ」

こんな小さい子に厳しいことを言うてることは分かっとる。

せやけど、そろそろともにもしっかり分かってもらわなあかん。

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「おれ、ともと同じクラスがええ！！ともはおれが守るもん！」

いきなり隣のベッドで眠っとると思ってた流星が起き上がり、俺たちの前に来た。

俺が口を出そうとしたら、照史に制された。

「流星、お前ほんまにとものこと守れるんか？ともはお病気やからいろいろ大変なんやぞ？それをほんまにお前が何とか出来るんか？」

照史の話し方は6歳児に対するそれではなかった。

「やっておれ、とものお兄ちゃんやもん！ふたごやもん！」

胸を張ってそういうた流星を見て、俺は涙が止まらんかった。