恋の方程式、目黒くん解ける？ (ページ14)

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方程式 14 ページ14

早川「こっちは中学校の頃から蓮のこと見てるの。高校生から蓮のこと知ったやつに好きな人奪われたくないんだわ。」

『べ、別に私が誰を好きになろうと関係ないじゃん……』

早川「私そーいうのほんっとキライ。

まぁでもあんたはどっちみち、蓮と話すのは難しくなるかもね？」

そう言い終わった彼女は資料室のドアを閉めてどこかへ行った。

追いかけようとドアを開けようとするが、

『うそ、開かない……！鍵は閉めてないのに』

何かで扉が塞がれてるとしか考えようが無かった。

スマホはカバンごと教室に置いてきちゃったし、トビラも閉められたところ以外には無い。

一気に寒気がした。

とりあえず誰かが気づいてくれれば助かると思い、扉をガンガン叩いた。

『誰か！！！助けて！！』

よりによって資料室は1階の人目につかない細い廊下のところ。

電気は付くものの、上のガラスのところからしか光は漏れない。

とりあえずこの部屋には時計があるから時間の確認はできる。

他に何かないかと探し回るも、本当に資料しかない。

『助けてよ………誰か……

蓮くん……』

そっと呟いた彼の名前は、

静かな部屋に唯一鳴り響く時計の針の音と共に消えていった。