約束…3 (ページ8)

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「Aちゃんが教師を辞めてからずっとどうしてるのか気になっててね…」

先生の声は優しく穏やかで自分の心にすっと入ってくる。

「年賀状は毎年欠かさず来てたからすこしは安心してたんだけど…」

おばさんの私を見る目は相変わらず優しい。

「まだ………一人……なんだね？……篠原のことが忘れられないかい？」

こんなこと、普段なら絶対に言わないのに

「この6年の間に………私は……親友を2人………亡くしました。」

「…………」

「ヒロがいなくなって……ぽっかりと心に穴があきました。」

そんな私のそばにいてくれた親友が、また自分の前からいなくなった。

「私は…………もう人を愛するのが………怖い……」

「大事な人を失うのが怖い…。」

私の気持ち……。

この10年、誰にも言ったことのない……本音だった。

まさか、この一言を、彼に聞かれていたなんて夢にも思わずに……。