白虎、カラスを嫌う 【男主】

白虎９ ページ9

「ほんっとお前最低だな」

菅「だからごめんって」





呼吸が落ち着いて、正気に戻った俺は、ずっと菅原を睨んでいる




「俺はお前達に話すことはなに一つないの、お願いだから俺に構わないでよ」



鳥「お前が全部話したら帰してやるってさっきから言ってるだろ」



「んなことは知らん、いいから早く帰らせろヤクザ」←







なんかヤクザが怒鳴ってるけど、無視だ無視








武「彼方くんは、何故バレーをそんなに嫌うんですか??」



「………」



武「バレーだけではなく、何故バレー部の人達まで、嫌うんですか??」




「………」







そんなの、決まってるじゃん…







日「バレーって楽しいスポーツだと俺は思いますよ!!
　 仲間と心が通じ合ってる感じとか!!

　 俺、影山の事は嫌いだけど、影山のトスは好きです!!
　 ここにほしいって時にボールが来るんで!!」









「…もし、その心が通じ合ってる仲間に裏切られたら??」




日「…え??」



「今まで友達だと思ってた、仲間だと思ってた奴に裏切られたら??


　今まで友達だった仲間に、バレーボールをぶつけられたらっ??




　そん時はお前は今みたいな目をして、バレーはいいスポーツですって言えるのかよ!!!」








俺はなんで、こいつに八つ当たりしてんだよ





こいつは、こいつらは…全く関係ないじゃん







「…俺は絶対思えないね、その元仲間達に裏切られたら尚更だ」



日「でも、裏切られたとしても、俺はその仲間を信じますよ!!」





…はっ??




日「だって今まで一緒に戦ってきた仲間なんですよ!!
　 俺はたとえ裏切られたりしても、ずっと信じ続けます!!」









あぁ









.









．









こいつらは、俺と違う









俺の嫌いな、目をしてる









「…俺、そんなに強くないから









.









　君みたいになりたかったよ」









．









俺は所詮、逃げてるだけの弱虫だから

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