3話 ページ5
Aside
「待たせたな」
「あ、いえ。大丈夫です。」
5分ほど待っただろうか。
入口で出会ったお腹出しセーター(?)を着ている男性が帰ってきた。
…てかさっきから思ってたけど、この人結構男らしいかも笑
筋肉半端ないし、お腹出してるとか色気やばいよね…笑
イタリア人なのに真っ黒な目とか珍しいけど、素敵かも。
そんなことを思いながらも、その男性の話に耳を傾ける。
「名を聞いてもいいか?」
わかってるだろうが、俺たちは一応ギャングだ。
素性も知らねぇやつをたちの幹部に会わせるわけもいかねぇ。
と続ける。
確かにと私も心の中で納得する。
…じゃあ私、完全に怪しいヤツじゃん…。
殺される寸前だったかも。
「ごめんなさい。完全に怪しいやつでしたよね。」
「あぁ、ほんとだぜ。始末しようとしてたんだぜ、俺は。」
そう言いながら靴の中からカチャと音を立てながら拳銃が出てくる。
体がぶるっと震える感覚がしながらも、私は自分の名前を教えるべく、口を開こうとした。
しかし、自分の名前を言おうとした瞬間、違う声に邪魔されたのであった。
「その必要はねぇ。俺が聞く。」
…と、店の奥から聞こえた声は、ブチャラティさんだった。
「…おい、ブチャラティ。俺が聞こうとしたんだぜ?別にいいだろーがよォ。」
「いいや、俺の客人だ。ミスタはもう下がってていいぞ。ありがとう、すまなかったな。」
ミスタと呼ばれたさっきの男性は、ブチャラティさんにそう言われると、近くにあった椅子に座った。
「…待たせたな、俺がパッショーネの幹部のブローノ・ブチャラティだ。」
君の名字は確か河合…だったよな?
名を聞かせてくれと続けるブチャラティさん。
「はい。河合です。
河合…Aです。」
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作者名:めぐ | 作成日時:2020年1月17日 12時