非日常382 悲劇の幕引き ページ50
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今度こそサーヴァント反応が消滅した。
それと同時に、アルジュナという英霊の外見的特徴が反映されたAの身体が元に戻っていく。
落下していくAの身体を抱き留めてその顔を見ると、生気の無い白い顔が視界に入る。
一応呼吸をしているようだし、命に別状はないだろう。
「マスターがマスターでなくなる所を、彼…アルジュナが守ったって事かな」
「知らん。本人に聞け」
「本人に聞けって言われても……その本人に聞く前に止めを刺したのは王様だろう？」
「流石の我も魔力切れには適わんからな」
計10騎の力を纏ったA…いや、アルジュナだったか。奴との戦闘で魔力はほとんど削られた。
やはり数が多い方が有利というわけか。
「令呪の形が急激に変化している。……これは一体どういう事なんだ……？」
「後で調べておけ。何か遭ってからは遅いからな」
「仰せのままに」
我の腕の中で眠るAを見つめる。
……何故裸なのだ貴様は。
まあそのお陰で見えるものがある……Aに刻まれている令呪だ。
以前までは右腕全体に刻まれていたものが、今は右半身全体にまで広がっている。
令呪の形が年々変化している事から、Aの魔力量を表しているというのは分かっていたが、これは一体どういう事なのか。
「！ 来た来た」
宝物庫からとりあえず隠せる物を取りだしてAに掛けていた時、隣でマーリンが何かを発見したように下を見た。
マーリンが見下ろす先にはAによく似た女……今は顔を隠しているが。その横には男。今世のAの父母だ。
恐らく我がアルジュナと戦っている間に二人をここへ来る様にとでも言っていたのだろう。
何だ、気が利くではないか。
「！ A……」
下へと降りてくればすぐさま駆け寄ってきた二人。
……今世でAは漸く“普通”に恵まれた。此奴からすれば、前世ではあり得なかった光景だろうな。
「眠っているだけだ。心配せずとも死んではおらん」
「身体に負荷が掛かっているのは間違いないから、後の事は頼んだよ」
何故我が気を使わねばならんのだ。……まぁ、働いた分を後で報酬はたんまり貰う事になっているからな。今は許してやろう。
二人に預けた後、我はその場から姿を消した。
10へ続く
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お待たせしました！本日続編を公開しました！
よろしくお願いします！
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恵野(プロフ) - キアンさん» 初めまして！コメントありがとうございます〜。二日でですか！？ありがとうございます泣 体育祭の二人組は……一体誰なんでしょうね〜？まだ答えは言えないので、暫くお待ち下さい！ (2021年3月15日 0時) (
レス) id: a722acc2d1 (このIDを非表示/違反報告)
キアン(プロフ) - 初コメ失礼します！２日かけて最初から一気見してきました！今後の展開が楽しみすぎます…ところで、個人的な予想なのですが、体育祭にてちらっと出た二人の女性はイシュタルとエレシュキガルなのかなー、なんて思いました！これからも頑張ってください！応援してます！ (2021年3月14日 22時) (レス) id: dc2584af8a (このIDを非表示/違反報告)
恵野(プロフ) - 柚子さん» コメントありがとうございます〜。すみません、遅くなってしまいました汗 お？おぉ？？一体誰なんでしょうか〜？答えはこの様子だと中盤ぐらいになりそうです。もう少しお待ちを！ (2021年3月12日 13時) (レス) id: a722acc2d1 (このIDを非表示/違反報告)
柚子 - 新作めでとうございます。名前は変わっているかもですが、前にもコメントさせていただきました!!鯖!ジュナ!!いいですね…好きです。これからも頑張ってください! (2021年3月10日 21時) (レス) id: 8e4b9ea66f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：恵野 | 作成日時：2021年3月8日 18時
