非日常363 一難さって ページ31
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「標的捕捉」
「クソッ、かってェ……！」
何重にも巻き付いている鎖のお陰で身体はビクともしねェ。
腕ごと縛られていたらまだ爆破で何とかなったかも知んねェが、その事を想定していたのか腕は上に固定されていて、今個性使っても意味はない。
「すっげェ……あんな簡単に捕まえちまうなんて」
「次の命令をどうぞ」
「いちいち言わないとわからないなんて、姫は頭の中空っぽなのかしら」
どうする？
このままじゃ俺もAも別の場所に連れてかれる！
「あの子を拘束したままゲートに向かうの。いい？」
「わかりました」
Aが俺の方へと歩いてくる。
せめてAだけでも逃がしたい。……しかし今の彼奴に俺の声は届かない。いくら俺が何と声を掛けようとも聞いてくれは……いや、待てよ？
さっき彼奴は俺が名前を呼んだとき反応していたよな……。
「……やるしかねェ」
＿＿＿もしかしたら、まだ彼奴の意識は完全に取り込まれていないんじゃ……！
その望みにかけるしかねぇ！
「おいA！聞こえてんだろ！！何のうのうと操られてんだよ、アホ！！！」
「ッ！！」
＿＿＿反応した！
意外と分かりやすく反応すんなコイツ！！
「くっ、うぅ……！！」
「しっかりしろ！！それでも……それでも＿＿＿俺が認めた奴かよ！！！」
瞬間、俺を拘束していた鎖が消えた。
目の前で頭を抱えて蹲っていたAがゆっくり顔を上げる。
「かっ…ちゃん……？」
「……何操られてんだよ、バカ」
「………ごめん」
その表情は俺が良く知るAで違いなかった。
よし、こいつの意識がこっちに戻ってきたんなら、後はここから逃げるだけだ！！
「……いたっ」
「！ わりぃ、強く引っ張りすぎた」
「ちがう……かっちゃんの…せいじゃない。身体が…痛くて……」
いつもの余裕そうで大人臭ぇ口調は感じられず、弱々しくて……。
こうしてはっきりとAが弱っている姿を見るのは初めてだ。
だからといって、ここから逃げるにはその痛みに多少我慢して貰うしかない。
「はぁ……余計な事を増やしてくれるなよ」
その声が後ろから聞こえた瞬間、誰かに押された。
誰かなんて考えなくても、目の前にいるAの仕業だ。
「AAという存在は要らない。欲しいのは＿＿＿全ての命令に従う姫だけだ」
「かは……っ」
俺を庇うように跨がっていたAの背中に、あの
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恵野(プロフ) - キアンさん» 初めまして！コメントありがとうございます〜。二日でですか！？ありがとうございます泣 体育祭の二人組は……一体誰なんでしょうね〜？まだ答えは言えないので、暫くお待ち下さい！ (2021年3月15日 0時) (
レス) id: a722acc2d1 (このIDを非表示/違反報告)
キアン(プロフ) - 初コメ失礼します！２日かけて最初から一気見してきました！今後の展開が楽しみすぎます…ところで、個人的な予想なのですが、体育祭にてちらっと出た二人の女性はイシュタルとエレシュキガルなのかなー、なんて思いました！これからも頑張ってください！応援してます！ (2021年3月14日 22時) (レス) id: dc2584af8a (このIDを非表示/違反報告)
恵野(プロフ) - 柚子さん» コメントありがとうございます〜。すみません、遅くなってしまいました汗 お？おぉ？？一体誰なんでしょうか〜？答えはこの様子だと中盤ぐらいになりそうです。もう少しお待ちを！ (2021年3月12日 13時) (レス) id: a722acc2d1 (このIDを非表示/違反報告)
柚子 - 新作めでとうございます。名前は変わっているかもですが、前にもコメントさせていただきました!!鯖!ジュナ!!いいですね…好きです。これからも頑張ってください! (2021年3月10日 21時) (レス) id: 8e4b9ea66f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：恵野 | 作成日時：2021年3月8日 18時
