非日常319 胸騒ぎが収まらない ページ30
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目の前には
その側には誰かの手首が落ちていた。
「戦闘すんな、だァ……?」
こんな状況で逃げの一択だけだと?
ふざけんな……!!
それに
『かっちゃん』
俺にとって幼馴染というポジションにいる女…A。
彼奴はとある事件をきっかけに
USJ事件と呼ばれるようになったあの事件。
俺は直接見た訳ではないが、しっかり耳で聞いたのだ。……黒い靄の
『Aが
『えぇ。それに『姫』って呼ばれていたわ』
クラスの奴らの言葉で、Aが
どうして彼奴が狙われる。個性がすげーから?
昔に個性だと言われていた男がいたが、ガキだった俺には理解出来ず、分かっていたのはその男が俺の格上である事だけだった。
……そして、彼奴が個性について上手く誤魔化している事も。
『“英霊”と呼ばれる存在に擬態する。それが、私の個性』
真実を伝えられても、俺は驚かなかった。むしろ、納得していた。
しかし、彼奴自身が戦闘慣れしていない為か、あの強力な個性は活きていない。言ってしまえば、身体に個性が合っていないと言った所か。
……そう思っていたんだ。
『あれAか?』
『何かいつもと雰囲気違くね?』
体育祭
第2種目 騎馬戦
彼奴は他の奴と先に騎馬を組んでいて、イラっとしたがそのイライラが一瞬だけ吹き飛ぶ光景がそこにはあった。
前騎馬に彼奴は位置しており、炎やら鎖やらと明らかに目立っていた。
それだけなら良かったが、どうみても様子がおかしかった。
まるで操られているような……実際、騎手の男はそういう個性だったみてーだし。
でも、他に操られていた騎馬の奴らとは違う雰囲気を放っていた。それだけは分かった。
「……ちっ」
どうして今あの時の光景を思い出してしまったのか。
わかんねーけど、今は目の前の奴をどうにかしねーと。
……だけど、変な胸騒ぎが収まらない。
この胸騒ぎの答えは、最悪な結果で分かることになる。
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恵野(プロフ) - 爽@推しに貢ぎたい隊長さん» ありがとうございます〜!ぼちぼちとですが頑張ります! (2021年2月18日 19時) (レス) id: d3fd993259 (このIDを非表示/違反報告)
爽@推しに貢ぎたい隊長(プロフ) - 全シリーズ読んできました!更新頑張ってください! (2021年2月18日 18時) (レス) id: f8f17f4c0f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:恵野 | 作成日時:2021年2月16日 20時