日常312 肝試し ページ23
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「さて!腹も膨れた!皿も洗った!お次はーーー!?」
「肝を試す時間だあーーー!!」
今日の合宿も終わり、晩ご飯に肉じゃがを食べた後は昼間にも言っていたように肝試しが行われる。
その名も『クラス対抗肝試し』である。
「その前に、大変心苦しいが補修連中はこれから俺と授業だ」
「うそだろーーーー!?」
三奈ちゃん、顔すごい事になってるよ……。
「すまんな、日中の訓練が思ったより疎かになってたんで、こっちを削る」
「わーッ!?勘弁してくれーー!!」やら「試させてくれーーー!!」と言った悲鳴が聞こえる。……いーちゃん、必要な犠牲だったみたいな表情やめなさい。
***
というわけで、プッシーキャッツの方達から肝試しについて説明を受ける。
初めはB組が脅かす側、A組は二人一組で三分置きに出発しルートの真ん中にある名前が書いてある御札があるそうなので、それを持って帰ってくる事でゴールである。
で、脅かす側は直接接近する事は禁止で、個性を使って脅かすそうだ。
「創意工夫でより多くの人を失禁させたクラスが勝者だ!」
「やめてください、汚い」
「なるほど……!競走させる事でアイデアを推考させ、その結果個性に更なる幅が生まれると言う訳か……!!流石雄英!!」
前から思ってたんだけど……飯田君、何でもかんでもポジティブに捉えすぎでは?まあヒーロー一家出身だし、真面目だから変な商売には騙されないとは思うけど、何か見ていて心配だ……。
「さあー!くじ引きでパートナーを決めるよ!」
えーっと、私が引いたくじは……8か。
5人補修に行ったから此処には16人いる。一人余ることはないから……
「Aちゃん!な、何番だった?」
「お、いーちゃん。8番だったよ」
「じゃあ僕達ペアだね!」
どうやらペアはいーちゃんのようだ。
他も着々とペアで固まっているみたいだ。
「おいデク……!俺と変われ!!」
「か、かっちゃん!?」
後ろからドスの利いた低い声が聞こえ、後ろを振り向くとそこにはかっちゃんがいた。
かっちゃんは鋭い目を更に鋭くさせて轟君を親指で指した。
「轟君とのペアが嫌だから変われって事ね……」
「え、えっと……」
「いーちゃん、かっちゃんの言う事を真に受けちゃダメだよ。それに、決まったものは仕方ないでしょ?轟君と一緒に行ってきなさい」
「あ゛ぁッ!?」
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恵野(プロフ) - 爽@推しに貢ぎたい隊長さん» ありがとうございます〜!ぼちぼちとですが頑張ります! (2021年2月18日 19時) (レス) id: d3fd993259 (このIDを非表示/違反報告)
爽@推しに貢ぎたい隊長(プロフ) - 全シリーズ読んできました!更新頑張ってください! (2021年2月18日 18時) (レス) id: f8f17f4c0f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:恵野 | 作成日時:2021年2月16日 20時