story point of view A 140 ページ6
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「ねぇあの人、レイラっていう先生に似てない？」
「？ああ、そうだな」
FBIの捜査官と一緒に来た男性……名前はA蓮。
前に偶然会ったレイラ・スカーレットという帝丹高校の英語教師と似ている。
……けど、あの女性の時に感じた雰囲気は感じない。ただ似ているだけなのかしら。
一応警戒したまま、A蓮を見ていると彼のポケットから鍵が落ちた。恐らく車のキーだろう。
それに気付いた小嶋君がA蓮の元へと近づいていた。
「おいにーちゃん、落としたぞ」
「え？」
鍵を落としていた事に気付いていなかったようで、小嶋君の目線に合わせるように屈みA蓮はお礼を言った。
子供達はみんなあの男性の元へ行ってしまった。
小嶋君が名前を尋ねた事で自己紹介する流れになってしまい、ついには私に目線が向いた。
「僕が連れてくるよ！」
お得意の猫かぶりで彼にそう言い、江戸川君が近づいて来た。
「ねぇあの人、あの女性に似てない？」
「俺も最初はそう思ってたんだけど……あの人は大丈夫だ」
江戸川君によると、どうやらA蓮という人はFBI捜査官らしい。
目暮警部と高木刑事が学生と勘違いしてたくらいに若い見た目をしていたので、純粋に驚いてしまった。
と言う事は、従兄弟と言うのは嘘って訳ね……。
「……本当に大丈夫なんでしょうね」
「ああ。変装なのかどうかもちゃんと確認済みだ」
どうやって確認したのかは後で聞き出すとして……。
今は江戸川君を信じておきましょう。
「灰原哀。……よろしく」
「よろしく、灰原ちゃん」
彼はあの女性とは似つかない笑顔を私に向けてきた。
さっきも凄く爆笑してたくらいだし、私の思い過ごしだったかも。
「なあなあ！サッカーの次は野球やろうぜ！」
「まだサッカーもやってないぞ」
子供達と会話している所を見ていると、とても楽しそうにしている。もしかしたら子供好きなのかもしれない。
「君達は事件現場に慣れてるのかい？」
「はい！これでも事件解決には沢山貢献してきたんですから！」
「う〜ん、できれば現場慣れしてほしくないけど……」
警察官だからなのか、あの子達が現場にいる事を好ましく思っていないみたい。
……きっと、他人の空似なだけ。そう思って置こう。
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ココア - わかりました！気長に待ってます。今回も面白かったです (2021年4月14日 18時) (
レス) id: 465cc8c13a (このIDを非表示/違反報告)
恵野(プロフ) - ココアさん» コメントありがとうございます！一応不定期更新になっておりますので、気長に待って頂けると…！ (2021年4月10日 18時) (レス) id: a722acc2d1 (このIDを非表示/違反報告)
ココア - 面白かったです。続きお願いします！ (2021年4月9日 17時) (レス) id: 9b166c347a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：恵野 | 作成日時：2020年10月16日 18時
