story point of view A 169 ページ35
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「それで、燃やしちゃえば何もかもリセットできると思って……」
『黄色い人』…元い、真壁さんが容疑を認めた。
アパートに火を付けたのは、突き飛ばした大家さんが死んだと思い込み、人を殺してしまった事に対する恐怖によるのが事の発端だった……という訳ね。
今回も大活躍だったね江戸川君……なんて思った時だ。
「！！！」
先程感じた威圧感とはまた別の何か……言い表すなら、これは“殺気”。
この殺気の出所は……間違いない。
「……」
レイラ・スカーレット……彼女からだ。
初めて会った時、ベルモットに似た雰囲気を……組織にいる人間の臭いに近いものをあの人から感じた。
感じたけれど……違うの。
組織の人間ではない…とは言い切れないけれどこれだけは言える。間違いなくあの人は裏社会の人間。
あの日、帰ってから調べた…レイラ・スカーレットという人物について。
私が感じた通り、レイラ・スカーレットという人間は綺麗に偽装された経歴を持っている人物だった。
組織の人間の臭いよりも強力な……そう、言うならば“殺気”。
レイラ・スカーレットからはナイフのような鋭い殺気を常に纏っている。でも今日はごく普通の女性のようにしか見えなかったのに……。
「怖くなって……だと？」
小さく低く発せられたその言葉は、近くにいた私の耳にはっきりと聞こえた。
しかし、その殺気は私に向けられていない。放火犯である真壁さんに向けられている。
……そういえばあの人もそうだった。
A蓮
あの人も確か、犯人に向かって殺気を放っていた。
レイラ・スカーレットから出ている殺気は、私の勘違いでなければA蓮と
「リセットだと！？分かってんのか！？お前がやったことは、ゲームに負けたからって電源を切るのとは訳が違う！！何十年も培ったこのアパートとその思い出を一夜にして黒焦げにしたんだ！！」
「！ ……消えた？」
弓長警部の怒りの篭もった言葉が聞こえると、レイラ・スカーレットから放たれた殺気が綺麗さっぱり消えた。
私の方から彼女の表情は見えない。もしその表情が私の思い浮かべるものと同じだったら……？
……ねぇ江戸川君。
あなたは生き別れの兄妹か何かって言ってたけれど……私はこう思うの。
「レイラ・スカーレットとA蓮は
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ココア - わかりました！気長に待ってます。今回も面白かったです (2021年4月14日 18時) (
レス) id: 465cc8c13a (このIDを非表示/違反報告)
恵野(プロフ) - ココアさん» コメントありがとうございます！一応不定期更新になっておりますので、気長に待って頂けると…！ (2021年4月10日 18時) (レス) id: a722acc2d1 (このIDを非表示/違反報告)
ココア - 面白かったです。続きお願いします！ (2021年4月9日 17時) (レス) id: 9b166c347a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：恵野 | 作成日時：2020年10月16日 18時
