story 168 ページ34
・
「な、何言ってんだよ……この土はサバイバルゲームで山の中を駆けずり回ったからだって……！」
「確か、ペイント弾の色が落ちなくて服がダメになったって言ってたよね？」
「あ、ああ」
日本で行われているサバイバルゲームで使われているのはコナン君曰く、BB弾を使ったもの。
ペイント弾を使うゲームはペイントボールというサバイバルゲームとは別のゲームらしい。
「ほぉ……？」
「に、似た様なものじゃないか！」
「でもペイント弾って水溶性のインクで洗えば落ちるんだよ？」
「ほっほぅ〜？」
「い、いや……」
「それに真壁さん。好きな色は迷彩服のネイビーグリーンって言ってたけど、迷彩服によく使われているのは“オリーブドラブ”っていう緑だと思うけど？」
＿＿＿Checkmate。詰みだよ、真壁さん？
「お前さん、本当に何とかボールをやったことがあるのか？」
「じ、実はまだ初心者で……」
「ま、アパートの庭があった所を調べれて見ればいいんじゃな〜い？黄色い人が夜な夜な怪しいことをしていたっていう開人君の言葉と、真壁さんが爪に入った土を嘘をついてまでごまかそうしていることを合わせたら………真壁さんは夜、人目を忍んで庭を掘り起こしていたって事」「
表情が焦りと絶望で固定化されていく。
……もう、逃げられないね？
「だから埋まってるはずだよ＿＿＿真壁さんが誰にも見せたくない大事な何かがね」
「！？」
「それってもしかしたら……デイトレードで儲けたお金とか？」
そこまで推理してしまうとは。
私はてっきり死体でも埋めたのかと。……え？物騒？ごめんごめん、埋めるって言ったら死体を隠すと連想しちゃうんだよね。
「どうなんだ！？」
「…………アタッシュケース2個分。デイトレードで稼いだ金…ざっと2億はあったかな」
「そんな大金……！なんで庭に埋めたりしたんだ？」
「税金を払いたくなかったんだ。けれど昨夜、映画から帰ってきたら大家さんに問い詰められて……イラッとして突き飛ばしたんだ。突き飛ばしたら、大家さんが階段から転げ落ちて動かなくなっちゃって……」
そりゃそうだろうな。
階段転がれば大体人は死ぬし。突き飛ばしたなら尚更。
「怖くなっちゃって……！」
＿＿＿怖くなった…だと？
「それで＿＿＿
その言葉にプツンと音がした気がした。
・
story point of view A 169→←story 167
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 86人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「名探偵コナン」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ココア - わかりました！気長に待ってます。今回も面白かったです (2021年4月14日 18時) (
レス) id: 465cc8c13a (このIDを非表示/違反報告)
恵野(プロフ) - ココアさん» コメントありがとうございます！一応不定期更新になっておりますので、気長に待って頂けると…！ (2021年4月10日 18時) (レス) id: a722acc2d1 (このIDを非表示/違反報告)
ココア - 面白かったです。続きお願いします！ (2021年4月9日 17時) (レス) id: 9b166c347a (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：恵野 | 作成日時：2020年10月16日 18時
