story 166 ページ32
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「ダメじゃねぇか、黄色い人の事を話しちゃ」
「「「えー？なんでー？」」」
「黄色い人が放火犯だと知ったら、3人とも『自分が黄色い人じゃねぇ』って言い張っちまうだろ」
「あ……」
「なるほど」
「そっか……」
なんだよ。真っ正面から言ってやれば良いじゃないか。
一瞬でも表情に焦り・驚きといった変化があればすぐに分かる。まあ演技力の高い奴だったら分からないけど。
私的にはもう犯人は分かってるんだよなー。だってずーっと不安そうな表情してるんだもの。笑っちゃうくらいに分かりやすい。
「いや、大丈夫だよ。この3人の中の誰が黄色い放火犯か…もう分かってるからさ」
おぉ。いつ・どのタイミングで確信したのかは分からないが、またあの人の表情が動いた。あぁ、あまり見ていては視線に気づかれちゃう。
「日記にはこう書いてあるよ。『今日は朝からやな天気。僕は早く学校に行かなきゃ行けないけど、赤い人は寝坊できるかもね』」
コナン君は吉田さんから借りた杉浦君の日記を読み始める。
彼が読み出した部分は、ここに来て始めに弓長警部が読んでくれた所だった。
「これって、赤い人は毎朝“何か”をやっていてこの日は雨が降ってるから、その“何か”をする必要がなくなった…って事だよね。それってなんだと思う？」
コナン君の問いに子供達は『洗濯物』『運動会』と答えたが……確かに大人は運動会やらないな、うん。吉田さんの言う通りだ。
雨が降ることでする必要がなくなるもの…私としては雨が降ると薄暗くなるから身を隠す上でちょっと嬉しかったりするんだよね。……殺し屋目線ではないって？あ、そうか。一般人目線だったな。
「水まき」
「え？」
「花の水まき」
あぁ、水まきか。
花なんて興味なかったから気づかなかった。
……そういや、誰か水まきしてたって言ってなかったっけ。事件に関連する事しか聞いてなかったから誰が言っていたのか覚えてないや。
「ああ。だから赤い人は…毎日アパートの植物に水をあげてたっていう＿＿＿沖矢さんって訳だよ」
赤い人は沖矢さんか。……でもなんで赤い人が沖矢さんになるんだ？
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ココア - わかりました！気長に待ってます。今回も面白かったです (2021年4月14日 18時) (
レス) id: 465cc8c13a (このIDを非表示/違反報告)
恵野(プロフ) - ココアさん» コメントありがとうございます！一応不定期更新になっておりますので、気長に待って頂けると…！ (2021年4月10日 18時) (レス) id: a722acc2d1 (このIDを非表示/違反報告)
ココア - 面白かったです。続きお願いします！ (2021年4月9日 17時) (レス) id: 9b166c347a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：恵野 | 作成日時：2020年10月16日 18時
