story 163 ページ29
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振り向くと転倒した円谷君とその近くに灰原さんが。
「ご、ごめん！大丈夫！？」
「円谷君、大丈夫ですか！？」
「あぁはい！へ、平気です……！ほんのちょっと肘を擦りむいただけですから！」
擦り傷といえど細菌が入ってしまえば大変だ。しかし、今手持ちに絆創膏などの傷口を塞ぐものはない。
ポケットティッシュならある。とりあえずこれで血を拭いて……
「ほらよ、使いな。絆創膏だ」
「ありがとうございます！いいんですか？」
「気にすんな。頭に『お前はよく怪我をするからいつも持っとけ』って言われてるからよ」
座り込んでいた円谷君の背後から絆創膏を差し出したのは細井さんだ。かなりの量の絆創膏を付けているなと少し思ってたけど、まさか持っていたとは。
「少しだけ血が出てますね。本当は水で濡らして拭いた方が良いんですが……」
「大丈夫です！ありがとうございます、レイラ先生！」
ある程度の泥を落として、円谷君の肘に出来た擦り傷の上から絆創膏を貼る。……よし。
応急手当も終わり、再び警察と少年探偵団は他の方法で犯人を特定できないか考えていた。
「……」
「………」
現在、警察と少年探偵団が討論している所だ。まあ討論と言えるほど成り立ってないけど……。
その間、ずっと隣から鋭い視線を向ける灰原さんが気になったが……まあ理由は既に分かっているし、組織にいた彼女に怖い思いをさせてしまった罪悪感があるので気になっても我慢しなければ。
…こんなにも視線が痛いのは初めてかも……。レイラの表情保ててるかな……。
「おじさんたち警察の人は、悪い事をした子供がいたらまずその子の周りの大人達から話を聞いて、どんな子だったら知ろうとするでしょ？だったら、その逆もアリなんじゃないかな？例え子供でも、開人君は住人達をよーく観察してニックネームも付けてるんだから」
ほほう。名前が分からなければ印象で覚える…か。
意外と人は周りを見ている。特に小さな子供は好奇心旺盛だから、いろんなものを見る。杉浦君にとって住人達は同じアパートに住む人だから良く目に付いていただろう。
……本当君は頭が回るねぇ、コナン君？
「『ぶな屋敷』…だね？」
と、コナン君の発言に感心していた時。
声が聞こえた方へ首を向けると、コナン君の背後に沖矢さんが立っていた。
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ココア - わかりました！気長に待ってます。今回も面白かったです (2021年4月14日 18時) (
レス) id: 465cc8c13a (このIDを非表示/違反報告)
恵野(プロフ) - ココアさん» コメントありがとうございます！一応不定期更新になっておりますので、気長に待って頂けると…！ (2021年4月10日 18時) (レス) id: a722acc2d1 (このIDを非表示/違反報告)
ココア - 面白かったです。続きお願いします！ (2021年4月9日 17時) (レス) id: 9b166c347a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：恵野 | 作成日時：2020年10月16日 18時
