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「弓長警部、住人の三人ってどんな人なの？」
コナン君の問いに弓長警部はこのアパートに住む三人の住人を連れてくるように指示をする。
やっと見えた三人の顔を横目で確認していると、小さくだが怯えるような声が聞こえた。
その声が聞こえた方へ視線を向ける。
「……！」
彼女……灰原さんだ。
私と初めて会った時みたいに怯えているのだ。
灰原さんは組織の人間が持つ雰囲気を感じる事ができるそうで、現在進行形で彼女が私を警戒しているのも、組織に似た雰囲気を持っているからだそうだ。
灰原さんの目線は私では無く刑事に連れてこられた三人へ向いている。
あの怯えた反応を見せたタイミングを見ると……あの中に彼女を狙う組織の人間がいる、と言う事なのだろうか。
もしかして、先日水無怜奈から報告があった人物…『バーボン』があの三人の中にいるのか？
バーボン
水無怜奈によるとその人物はかなりの切れ者らしく、短い通話だったこともあり具体的な詳細は聞けなかったようだが狙いは大体予想出来る……灰原哀、組織で『シェリー』というコードネームを与えられていた彼女だろう。
『死神、貴方はまだレイラという人物の正体が死神という殺し屋だと事は組織にはバレていないわ。その姿ならあの子を守れるはず』
『警戒されているのにかい？』
『得意なんでしょ？信頼させるのが』
『ふふっ、言ってくれる』
ベルモットとは蓮の姿で対面してしまっているため、FBIと同じく彼の姿で目立った行動はできない。
しかしレイラの姿はまだ組織に知られていない。レイラでなら灰原さんを守る事ができるかも知れない。
だが守る以前に警戒されているから、まずはその警戒をどうにかして解かなければならない……自分の正体が殺し屋『死神』であることを明かさずに。
「おい、大丈夫か？」
「え、えぇ……っ」
「具合悪いの？」
「大丈夫ですか……？」
心配の声を掛けられる灰原さんに私も近づく。
顔色は……まあ私が見ているのもあってあまり良さそうには見えないが恐怖以外の変化は見られない。
「何かあったら遠慮無く言って下さいね」
そう伝えたのだが、返事か来ない。
よく見たら灰原さんは目を丸くして驚いていた。私を見て固まっているのである。……あれ、意外だったかな……？
「あ、ありがとう……」
「いいえ。教師は生徒を守る者ですから、当然ですよ」
……そうだよね、兄さん。
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ココア - わかりました！気長に待ってます。今回も面白かったです (2021年4月14日 18時) (
レス) id: 465cc8c13a (このIDを非表示/違反報告)
恵野(プロフ) - ココアさん» コメントありがとうございます！一応不定期更新になっておりますので、気長に待って頂けると…！ (2021年4月10日 18時) (レス) id: a722acc2d1 (このIDを非表示/違反報告)
ココア - 面白かったです。続きお願いします！ (2021年4月9日 17時) (レス) id: 9b166c347a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：恵野 | 作成日時：2020年10月16日 18時
