story 157 ページ23
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「んー、よしっ！」
レイラ姿でランニングウェアを着ている理由。
それは一つ、ランニングである。
今日は休日なので学校に出る必要はない。部活の顧問もやってないし休日は暇なのだ。
軽く準備運動を済ませ、ランニングを始めた。
「あっ、レイラ先生だ！」
「？あら、君達は……」
声を掛けられたので声がした方へ振り向くと、そこには少年探偵団の子供達がいた。
あの社長が殺された事件以来だな。まああの時は蓮として対面していたから、レイラとしてはかなり久しぶりだ。
「何してたんだー？」
「格好から分からないのかよ……。ランニングでしょ？」
「正解です、コナン君」
小嶋君の質問に答える前にコナン君が答えてしまったので、その通りだと言う。
しかし、髪型を変えただけでも別人に見られる事が多いのに、よく私だと分かったなこの子達。
「でもいがーい！レイラ先生運動できるんだね！」
「それなりにはできますよ」
「運動できない人だと思ってたぜ」
「小嶋君は私の事をどう認識してるんですか……？」
彼の言葉に苦笑いしていると、コナン君の後ろに隠れるあの子……灰原さんに視線が向く。
蓮の時は余り警戒されなかったのに、レイラの時だと凄く警戒されるんだよなぁ。
ジョディから忠告を受けて灰原さんが怖がらないように意識してるけど……残念ながら最初の印象というものはそう簡単に変えられない。
「君達はこれからどこへ？」
「少年探偵団として今から調査に行くんです！」
「！へぇ！良ければ私も、ご一緒して構いませんか？」
本心で彼らの活躍を見たいと思い、同行しても良いか尋ねた。
私の目の前にいる三人は「いいよー！」「勿論です！」「行こーぜ行こーぜ！」と了承してくれているが……
「ちょっと……！」
「待て灰原！……ここで断ったら逆に怪しまれるぞ……！」
少し離れた位置にいる二人は乗り気ではなさそうだ。……うん、聞こえてるんだよね。
まあ私は耳が良いから聞こえるけど、目の前にいる三人の子供達は聞こえていないと思う。
しかしここまで警戒されるのは初めてだ。
まあ、裏社会の人間は基本警戒心は表に出さないように持っているからな。目に見えるように警戒される事は少ない。
「あの……お二方はどうですか？ダメ、でしょうか……？」
レイラは良い子だからね。困った顔をするのは得意だよ。
……子供相手に何やっているのだろうか、私は。
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ココア - わかりました！気長に待ってます。今回も面白かったです (2021年4月14日 18時) (
レス) id: 465cc8c13a (このIDを非表示/違反報告)
恵野(プロフ) - ココアさん» コメントありがとうございます！一応不定期更新になっておりますので、気長に待って頂けると…！ (2021年4月10日 18時) (レス) id: a722acc2d1 (このIDを非表示/違反報告)
ココア - 面白かったです。続きお願いします！ (2021年4月9日 17時) (レス) id: 9b166c347a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：恵野 | 作成日時：2020年10月16日 18時
