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1年の時が流れた。
その日は雷門中学校の卒業式だった。
「結局Aが帰ってこないまま1年が経っちゃいましたね……」
「そうね。この様子じゃ音無さんが卒業するまで帰ってこない気なのかしら」
目の前で行われているのは雷門中サッカー部の卒業試合だ。
現在ではその試合も後半に入っており、白熱の試合を繰り広げている。
「招待メールは送ったの？」
「キャプテンが送ったそうなんですが、『分からない』って一言返ってきたそうです」
「もしAちゃんが来てたらどっちのチームに入ってたのかな」
「きっとBチームね。元々雷門にはいたけれど、加入は遅かったから」
「そうですね！」
マネージャーである秋、春奈、冬花、夏未がこの場にはいない少女について話し出す。
その少女の名はAA。サッカー歴は長く、『光のストライカー』『光の天使』と呼ばれている少女だ。
「Aは将来サッカー選手になるんだろうなぁ……」
「あの感じだったらきっとそうじゃないかな。前にプロチームに誘われたって言ってたし」
「そうですよね……。はぁ、なんだか一気に遠い存在になっちゃったなぁ」
連絡は取り合っているようだが、日本とイタリアはかなり距離がある。時差の関係もあってなのか連絡が返ってくるのが遅かったりするようだ。
「Aがサッカー選手を目指して頑張っているんだ。私も頑張らなきゃ」
「春奈ちゃんは将来何になりたいの？」
「実はずっと前から思っていたものがあるんです！」
春奈は冬花の方を見て、自分の抱く夢を告げた。
「私、先生になって、サッカー部の顧問になりたいんです！」
春奈は視線をフィールドに向けて言葉を続ける。
「いつもの大舞台の試合も良いですけど、今日の試合のような雰囲気が大好きなんです！」
「ほぉ〜、夢は教師ですか！」
「良いと思いませんか？」
「いいですよ絶対！」
それぞれが春奈の言葉に対して自分の思った事を話していたときだ。
「へぇ、春奈が教師ねぇ〜。まあ合ってるんじゃない？」
その特徴的な高めの声にマネージャー達は勿論、AチームBチームの監督達も黙り込んだ。
そして視線を声のした方へ向けると……
「A……？」
「うん、僕だよ〜」
そこには相変わらず男子に間違えられそうな格好をした少女…AAがニコニコと手を振りながらその場に座っていた。
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恵野(プロフ) - 美玲さん» コメントありがとうございます！ フィディオとの話ですが、実はイナゴ編を執筆できていたら触れたかったんです…ですが、私が中々時間が取れないためお蔵入りになっている状態です。申し訳ございません… (2023年4月4日 1時) (
レス) id: 1cee414f28 (このIDを非表示/違反報告)
美玲 - 最後まで最高でした！フィディオ君とどうなったのか気になる.....f(^^; (2023年4月3日 16時) (レス) @page37 id: da832e3cca (このIDを非表示/違反報告)
恵野(プロフ) - 玉ねぎさん» 玉ねぎ様、貴重な時間を割いていただきありがとうございます…！ 最高と言って頂けて嬉しいです泣 (2022年9月22日 18時) (レス) @page4 id: d3fd993259 (このIDを非表示/違反報告)
玉ねぎ - 最高でした‼薦めてくださりありがとうございました‼ (2022年9月21日 23時) (レス) @page41 id: 76ae9f90b3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：恵野 | 作成日時：2020年11月24日 16時
