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Aに会いに来たんだけど、日本エリアへフィディオ君と一緒に行ったらしい。
雲行きが怪しいなと思いながらも日本エリアへと向かった。
「あれ、君達は……」
そこにいたのは女子3人だけで、Aどころか日本代表チームのメンバーすらもいなかった。
俺の声に反応したのか、ショートヘアの女の子がこちらを向いた。
「あっ、Aさんのお兄さん…ですよね？」
「そうだよ。君はイナズマジャパンのマネージャーだよね？」
「はい」
もう一度辺りを見渡しても、彼女達しかいない。
Aは此処に行く、とイタリア代表の人達に言って出てきているのだから間違いなくここに来ているはず。
そして日本代表チームとフィディオ君もいないって言うのを見るときっと彼女達はAの行方を知っているはずだ。
「Aが此処に行った事を聞いてここに来たんだけど、どこに行ったから知らないかな？」
「Aさんは
マネージャーの子は山を指さした。
確かあの山はマグニード山じゃなかったっけ。
「ここにイナズマジャパンもいないと見ると、彼らもそこにいるって事かい？なんでそんなところに？」
「実は……」
マネージャーから語られたのは、なんとも信じがたい内容だった。
天空の使徒と名乗った者と魔界軍団Zと名乗った者にイナズマジャパンのマネージャー……聞いたことのある名前だったからAと同級生の子だろう。
その子と少し前にあった宇宙人騒ぎの時に知り合った子がその天空の使徒と魔界軍団Zと名乗った者達に攫われてしまったので、取り返すためにマグニード山へ向かったらしい。
「天使と悪魔だって？」
「はい……。ちゃんと翼もあったし、そうだと……」
「ちょっと待って、本当に天使と悪魔なのかい？」
天使と悪魔と言うものは霊的存在だったはず。つまり目には見えないし、そもそも本当に存在しているのかも怪しい。
そんな人物達に攫われて？その攫われた二人を救出しにマグニード山に向かった？
「あの……？」
「そんな非現実なこと、あり得るのか？いや、あり得るわけがない……」
この後数分ぐらいマネージャー…木野さん(名前を聞いた)に呼ばれるまでずっとブツブツと言っていたらしい。
「此処でAの帰りを待っても良いかな？」
「勿論です！」
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作者名：恵野 | 作成日時：2020年6月16日 23時
