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次の日
朝
いつもより早くに起きて、日本エリアへとオルフェウス全員で向かう。
「俺はマモルを探しに行くよ！」
「探しに行くってフィディオ……。円堂さんがどこにいるか分かるの？」
「分かるさ」
イナズマジャパンの合宿所に着いて早々、フィディオはそう言って何処かへ行ってしまった。
まあ、思い当たる場所があるんだろう。
「じゃあ俺達はグラウンドに行こう」
「うん」
ブラージの言葉に頷き、誰もいないグラウンドに入る。
前に一回来たことあるけど、ここで円堂さん達は練習してるんだ……。
そう思いながらキョロキョロと辺りを見渡していたときだ。
「鬼道！」
ブラージが鬼道さんの名前を呼んだ。
視線を移せば、そこには鬼道さんと佐久間さんが。
「お前達……！」
「朝から気合い入ってるな！」
鬼道さんと佐久間さんはこちらへ降りてきて、駆け寄ってきた。
二人は驚いた表情を浮べていて、見ていると笑いがこみ上げてくる。
サプライズだからね！この表情を待っていたのさ！
「どうしてここに？」
「……なぁ、決勝戦前に
ブラージの言葉に鬼道さんと佐久間さんは互いに顔を見合わせ、不思議そうな表情を浮べる。
もう、そんな遠回しに言わないで普通に伝えなよ〜。
「実は僕達、イナズマジャパンに勝って欲しくてここに来たんです！」
「勝って欲しくて？」
「チームKに代表の座を乗っ取られそうになったあの時、円堂達がいなけりゃ今の俺達はここにいなかった……。その時の恩を返しに来たんだ！」
鬼道さんと佐久間さんにざっとだが、ここに来た理由を話す。
僕達オルフェウスがリトルギガントの試合を再現することで明日の決勝戦のヒントになってくれればと思い、昨日は試合前にするような練習をしたんだ。
何もできなかった僕達の代わりに、この人達に…イナズマジャパンに勝ってほしい。
「おっ、本当にいる！」
「！円堂さん」
声が聞こえたと思えば、そこには円堂さんとフィディオがいた。
本当に円堂さんがいる場所分かってたんだ……。一体どこにいたんだろ？
「俺とブラージはイナズマジャパンの監督に了承を貰ってくるよ。(人1)、最終確認をお願いしても良いかい？」
「まっかせて〜」
円堂さん達と一緒に合宿所へと消えてったフィディオとブラージを見送り、試合の流れの確認始めた。
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作者名：恵野 | 作成日時：2020年6月16日 23時
