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「……！そうだ、それだよ！」
「？」
「チームKに乗っ取られそうになったあの時、円堂達が助けてくれたから俺達はイタリア代表としてフロンティアインターナショナルを戦えたんだ！」
チームK
……影山元監督がイタリア代表の座を乗っ取る為、対戦相手として出てきたチームだ。
あの時円堂さん達に会ってなかったら……僕達オルフェウスは代表としてこの場にいなかったかも知れない。
「だったら！その恩を今返そうぜ！！」
「恩を……返す？」
「リトルギガント戦の事を伝えるんだ！俺達だからこそ伝えられる
僕達だからこそ、伝えられる……。
それは、対戦相手だったからこそ分かる“リトルギガントの特徴”って事だろうか。
「一緒に戦った仲間でもある円堂達に、世界一の座を掴んで欲しいじゃねェか！！」
ブラージの言葉にみんな……正しくは僕とアンジェロ以外が立つ。
「……よし、やろう！！」
「お前達はどうするんだ？」
未だに座ったままの僕とアンジェロにブラージがそう問う。
「どうするって……勿論やるよ！勝ってほしいもん！ねっ、(人1)！」
「うんっ、みんなに勝って欲しい。……世界一に、なってほしい……！」
僕とアンジェロの言葉を聞いて周りからやる気の声があがる。
さっきまでの静かな空間が嘘の様だ。
「なら早く飯食わねェとな！」
「その後はリトルギガント戦との試合を振り返らないとね！」
ブラージとフィディオは食べながら打ち合わせしてるし……。
まあ、元気になったから良いけどさ。
「僕達も食べようか」
「うんっ」
正面に座るアンジェロにそう話しかけた後、「いただきます」と挨拶をしてフォークを手に持った。……うん、美味しい！
「(人1)」
「
「体調はどう？」
口の中に入っていたものを飲み込み、フィディオの問いに答えるべく口を開く。
「元気だよ、朝食食べた後にサッカーしようと思ってたし！」
「全く……昨日倒れた人がいう言葉じゃないよ」
僕の返しにフィディオは苦笑いし、他のみんなからは笑われる。
なんだよ、正直に話しただけじゃないかー。
「ま、それくらい元気じゃねェと(人1)じゃねェよな！」
「みんなの中での僕はどうなってるのさーっ」
いつものみんなに戻ったみたいで良かった。
さぁ、朝食タイムが終われば練習の始まりだ！
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作者名：恵野 | 作成日時：2020年6月16日 23時
