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「準決勝第二試合！イタリア代表『オルフェウス』対コトアール代表『リトルギガント』との一戦が今始まろうとしています！」
試合当日
準備運動をしながら実況の声を耳に入れる。
昨日の準決勝試合で勝利したイナズマジャパンと戦えるのは、この試合を勝利した者。
「両チーム、グラウンドへ！」
審判からそう伝えられる。
……いよいよだ。
「頼りにしてるよ、(人1)」
「それはこっちの台詞だよ、フィディオ」
互いに拳を軽く当て、それぞれのポジションへと走った。
暫くして鳴り響いたホイッスル。
リトルギガントのキックオフで試合が始まった。
「行くぞ、みんな！！」
「「「おうッ！！！」」」
フィディオを先頭に全員で走り込む。
＿＿＿まずはボールを奪う！
「俺達は勝つ！そして、世界の頂点に立つんだ！！」
ボールを持つ選手を囲い、パスを出す通路を防ぐ。
……僕達オルフェウスの必殺タクティクス『カテナチオカウンター』。
このタクティクスは最強なんだ、破ることなどできやしない！！
「ラファエレッ！！」
前線にいるラファエレにボールが繋がる。
このコンボは簡単に突破できやしない！
「“フリーズショット”！」
DFはいない。
GKとの一対一だ＿＿＿＿絶好のチャンス！
ラファエレの必殺シュートがリトルギガント側ゴールへと向かう。
カテナチオカウンターからのシュートをリトルギガントはどう対処する？
「……えっ？」
信じられない光景だった。
まさかラファエレの必殺シュートを必殺技なしで…しかも、
「嘘、でしょ……？」
信じたくない光景に固まってしまい、反応が遅れてしまった。
カウンター攻撃だ、急いで戻らなければ！！
「任せろ！！」
オルフェウス側ゴールへと攻めていくリトルギガント。
……ブラージ、頼んだ！！
「ノーマルシュート…ブラージなら止められる……！」
リトルギガントの選手が放ったノーマルシュートがオルフェウス側ゴールへと向かう。
それをブラージは正面でキャッチした……ように見えてたんだ。
「そんな……！？」
ただのノーマルシュートにブラージは吹き飛ばされてしまった。
0-1
鳴り響いたホイッスル。
それはリトルギガントに先取点を取られた合図だった。
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作者名：恵野 | 作成日時：2020年6月16日 23時
