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「俺は決勝トーナメントで、イナズマジャパンの戦いを楽しみにしているんだ。……お前達もそうだろう？」
最初はあんなに日本を嘗めて癖に急にデレるとか……。まあ、嫌いじゃないよ？そういう反応。
「(人1)はどうなんだ？」
「勿論楽しみだよ。……決勝戦で会えることをね！」
テレスの質問にそう返す。
前まではちょっと嫌な返し方してたけど、今のテレスにはそんなことしなくても良いかなって思えた。
「鬼道。君は優れたプレイヤーであり、イナズマジャパンは良いチームだ。だが、チームプレイにこだわり過ぎてサッカーを小さくなっている。圧倒的な個人技も、チームの局面を変える事もある」
「イエス！フィールドの魔術師、カズヤが見せたようにね！」
マークさんが言っている事は分かる。
イナズマジャパンのメンバーには、個人技が生きるメンバーだっている。
……僕も一之瀬さんと戦ってみたかったんだから、名前出した欲しくなかったなディランさん……。
「やるかい？」
「ふっ、良いだろう」
「相手は魔王の手下。不足はないぜ！」
「(人1)はどうする？」
どうやら何かやるみたいだ。
ディランさんが僕に尋ねる。
「……僕は、ダブルアメリカの共演が見たいな？」
「ふっ、言ってくれる」
僕の返しにテレスが笑う。
「君のプレーも見てみたいんだけどな」
「なら、見せてください。……ダブルアメリカの結束力を」
マークさんにそう返すと、微笑み返された。
「いくぞ！」
「レッツ！パーティー！」
テレスがドリブルを始める。
しかしすぐに囲まれてしまった。
「……おぉ」
なんとテレスは1人で4人を相手にしているのだ。
これは中々できない事だ。勉強させて貰おう。
ボールはマークさんへと渡った。
華麗なドリブルで相手を抜いていく。
「あっ！」
マークさんは相手選手と衝突してしまい倒れてしまう。
だが、ボールはディランさんへと繋がった。
さあ、ディランさんはどう見せてくれる？
「決めるぜベイベー！これでもくらいな！必殺の＿＿＿＿」
ディランさんがシュート体勢に入る。
それに反応し、相手GKが動いた。
「いや、あれはフェイントだ……！」
ホイッスルの音が鳴り響く。
1-3
後半戦にして、やっとゴールを奪うことができた。
「どうだったー？ミーのシュート、かっこよかったでしょ！？」
「ちょ、ディランさん近い！！」
まあ、すごいとは思ったけどね！！
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作者名：恵野 | 作成日時：2020年6月16日 23時
