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「………へ？」
私の告白に、迅さんは間抜けな声を出した。
すごく驚いてますって顔の迅さんがこちらを見ている。
「……酷いですね。これでも勇気だして言ったのに」
「いやっ、その…。嬉しいよ？でもさっき、嫌いだって言ってたし…」
顔を少し赤くしたと思えば、がっかりした表情になったり、と忙しい人だ。
「…確かに、貴方の事は嫌いでした。でも、」
「でも？」
私が言葉を詰まらせると、迅さんは言って？と催促するように言った。
「…母さんから守る貴方の背中が、格好良かったんです」
思い出すのは、
無理矢理私を手に入れようとしたあの人から、守ってくれた迅さんの背中が本当に格好良かったんだ。
「そこから、貴方を見かける度に目で追いかけたり、また一人で抱え込んでいるんじゃ、って。…色々、気になって」
段々恥ずかしくなって、ベットの布団に顔を隠す。
だって今、顔赤い…っ。
「っ、わっ！？」
「嬉しい…っ。ありがとう、Aちゃん」
布団を被っていると、誰かに抱きつかれる衝動が。
その正体は、迅さんしかない。
「＿＿＿＿俺も、Aちゃんが好きだ」
布団越しに聞こえた、迅さんの告白。
布団をまるごと被っているので、表情は見えない。
見ようと思えば
「……迅さんなら、この未来が見えていたのでは？」
「実は、その未来の可能性は低かったんだよ…」
「そうなんですか？」
「うん。……長年の片想いが叶って嬉しい」
…………ん？
長年の、片想い…？
迅さんの言葉に疑問が生まれる。
「…え」
「俺、Aちゃんと初めて会った時からずっと片想いだったんだよ？…一目惚れって奴」
まさか、迅さんが何年間も私に片想いしていたとは。…遊ばれてる、としか思わなかった。
「…だけど、Aちゃんの未来には俺がいなかった。けど、あの日。Aちゃんのお母さんが来た日。…可能性が生まれたんだ」
「かのう、せい」
迅さんの言葉を少し詰まらせながらオウム返しする。
「でもその未来は薄いから、って諦めてた。香薫さんの事もあって、もうその未来はないんだろうって思ってた。……だから、本当に嬉しいんだ」
そう言って私を抱きしめる力を強めた迅さん。
その口調は本当に嬉しそうに聞こえた。
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迅さんファン - 恵野さん» おぉ、ありがとうございます！基本的に機械には強いんですけど、変なとこで鈍くて…教えてくれてありがとうございます (2020年8月2日 3時) (
レス) id: c2696f1d0a (このIDを非表示/違反報告)
恵野(プロフ) - 迅さんファンさん» このページの一番下にあります、作者名に書かれている私の名前をクリックまたはタップして頂くと、私の作品一覧ページへ飛びます。そこにTwitterのアカウントを記載していますのでそちらをコピペして頂いて検索をかけてください！アカウント名は作者名と同じです！ (2020年8月2日 0時) (レス) id: a722acc2d1 (このIDを非表示/違反報告)
迅さんファン - Twitterのアカウント名はなんと言う名前ですか？ (2020年8月1日 23時) (レス) id: c2696f1d0a (このIDを非表示/違反報告)
恵野(プロフ) - みうなさん» ありがとうございます！！この作品を読んで頂き、感謝です！ (2020年5月7日 14時) (レス) id: e99f77392e (このIDを非表示/違反報告)
みうな(プロフ) - 完結おめでとうございます！！いつも楽しく読んでいました。本当にありがとうございます！！お疲れ様でした！ (2020年5月7日 14時) (レス) id: a285ab83dd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：恵野 | 作成日時：2020年4月29日 20時
