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おるよ




『っ』




Aさんは?




何て返そう…。下手に嘘つくより、本当のこと言った方がいいよね…。




Aいます。でも、多分叶わないです




だって侑さんは好きな人がいる。私が間に入ってしまったら、侑さんの恋が叶わないかもしれない。
だったら、もう諦めた方がいいよね。




相手、雲の上におるような存在なん?





『え』




雲の上って、神様とか?いやいや人間ですよ




A雲の上ではないです

じゃあ、叶う可能性はあるやん、雲の上におらんのなら

触れられない相手とか、見えない相手とかじゃない限り、可能性はあると俺は思うよ



『!』




あぁ、そっか、侑さんは私に諦めるなって言ってくれてるのか…。





何それ、余計辛くなるじゃん。


侑さんは私が侑さんじゃない人を好きだと思ってて、それを何とも思わずに応援してくれる。


それって、もう、私に可能性は無いって言ってるのと同じじゃん。


もし私が侑さんの立場だったら、叶わないと思うなら諦めろって言うよ。


だって私を好きになってほしいもの。


酷いよね。でも皆そうじゃないかな。


でも、侑さんは私の恋を応援してくれてる。


つまり、私が誰と付き合っても俺には関係ないって思ってるんだよね。


『あーあ…辛い…』


自分で勝手に考えすぎてるだけなのに。


でも、侑さんが可能性はあるって言ってくれてる。


その可能性、賭けてもいいよね?




私は自分の思いを打ち始めた。

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作者名:恵舞 | 作成日時:2020年5月29日 18時

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