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*24* ページ25

『ただいま』

 



誰もいない家に私の声が響く



おばあちゃんは買い物に行っているとリビングの机の上に置き手紙があった。



誰もいないのは寂しいけれど、今は誰もいなくてよかったと思う。



足には痣が浮かび、腕も赤く腫れ上がっている。髪や制服はトイレの鏡で直したが、顔は腕と同じように赤くなっている部分がある



学校から家までの道で何人もの人に二度見された。それほどボロボロなんだろう、私は。






シャワーを浴びて、部屋に戻り、LIMEを確認するとお兄ちゃんからLIMEが来ていた。

北信介今日帰りにコンビニ寄るんやけど、なんか欲しいもんある?


帰りは必ず真っ直ぐ帰ってくるお兄ちゃんがコンビニに行くなんて珍しい。

バレー部の人たちが一緒なのかな


A0.5のシャーペンの芯欲しいかも、それ以外は大丈夫



それだけ返してスマホを閉じる。




『…』



暇。

お兄ちゃんならこの暇な時間もやること探してきっちりやるんだろうけど

今の私は何もやる気がおきない。


やることないし、正直力尽きた。
明日学校行きたくないし、でも侑さんには会いたいし、でも会ったらまた今日と同じことをされる。


『…はぁ』



思わず溜め息が溢れる




『寝る』



誰もいないのにそう言ってベットに飛び込む

瞼を閉じるとだんだん眠くなってきた。



願わくば、このまま2ヶ月くらい眠り続けて、また平和な学校生活に戻りたい。





そんなことは、できないけれど。

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作者名:恵舞 | 作成日時:2020年5月29日 18時

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