【ハイキュー】元引きこもりの私が恋した貴方【宮侑】 (ページ23)

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さっきまで涼しかった風は冷たくて、背筋に寒気が走る。

『ま、た…これ、か…』

空を見ながら呟くと、ツーと涙が溢れて、止まることを知らなかった。

思い出すのは、中学に入学してすぐのこと。

友達「Aちゃーん」

『はぁーい』

あの頃は人見知りなんか全然しなくて、むしろ誰にでも話しかけるような元気っ子だった。

『どうしたの？』

友達「なんかね、3年生が呼んでる」

『うん！わかった！ありがと！！』

この時は、今日と同じようなことになるなんて知らなくて、何も疑わずに3年生に着いて行った

『どうしたんですか？』

私よりずっと背が高い背中に話しかけると

先輩「Aちゃんて、北くんの妹なんよな？」

と真顔で言われた。「そうですよ？」と答えると

先輩「北くんのメアド教えてや！」

と小さい紙とペンを私に持たせた。

その行為が不思議で、素直だった私は思ったことを全て口にしてしまった。

『どうして私に聞くんですか？自分で聞いたらいいじゃないですか、自分で聞くことも出来ないんですか？』

私は自分が言っていることは間違っていないと思っていた。
でも、この人からしたら、私は間違ったことを言っていたらしく

先輩「は？何言うてんの？せっかくあたしが頼ってんだから言うこと聞けよ」

冷たい目で睨まれて、一瞬おののいたが、強気の姿勢のまま見つめているとと、今度は肩を押され、姿勢が崩れるとお腹に蹴りを入れられた。

その時はそれだけで終わったが、その後は私が不登校になるまで、私への陰湿ないじめが続いた。