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「さあ、私は行くとする。液晶越しでまた会おう！！」
人の輪をすり抜け、抜け出したところで、
私はこの言葉だけを残し、一気に飛びあがった。
―――歓声の声は好きなのだが、救わねばならぬものがある！
ズキリ、と痛む傷口を抑え、砂埃を突っ切った。
＊
目の前に広がった光景に、なんとも愕然とした。
轟音を駆け付けたものの、そこには。
“壁がぼっかりと空いていたのだ。”
「んなッ！！・・・」
“今の私”の一撃の威力に近い大きさの穴。
これほどの力を持つヴィランがいるのかと考えていたが、
ヴィランとあろう、大男は穴の壁の近くで干物のようにくたばっていた。
念のために確認をすると、気絶である。
ここから察すると、第三者の何者かが倒したのか・・・？
辺りを見まわたすと、砂埃の煙が渦巻いていて先がよく見えない。
煤が床についていることは、間違いない。――火が起こった場所だ。
「よお、平和の象徴。ええっと、『オールマイト』だっけか？
にほん？と海をまたいだ、あめりか？ってゆう国の語で、
全能の神〜とか絶大な〜つー意味らしいな。
ははっ、そんな大層なお名前に随分と見栄を張ってんなー、
平和っつーより“病弱”に変えた方が似合ってるんじゃねえかー、」
気配は、完全になかった。
が、声がした。
悪態みたいな内容を吐く声が。
革靴と煤まみれの床に擦り合わせ、
背後へ方向転換をする。
「なあっ‥！ね、ネコおおおお！？」
と、私は叫んでしまった。
人の姿は見当たらないが、
かわりに白銀の毛並みのネコが居たのだから。
“個性”によるものか・・。
そう根津校長を思い浮かびあげ、一人割り切る。
――しかし、なんだこの違和感は、
「・・君は、何者なんだい？この穴とヴィランをやったのは君かい？」
「違う。それは、コイツがやった。」
端的にネコは答えると。背を向け、ナニカを引きずる。
それは、――少女。
小さくても、女性でもない。少女。
ろりーた？というのだろうか？ふわふわな衣装を身に着けた。
「あ、あと後ろのこいつらをびょーいんに連れてってくれないか」
「後ろ・・？はっ、女性と小さな少女！！」
ネコの後ろに小さな影と大きな影があった。女性と小さな少女である。
「助けてくれたのかい・・・？」
「助けたぁ？バカ言え。このひねくれ者が救ったんだ。」
「あと、オールマイト。てめえ、雄英ってとこに連れてけ。」
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あすか - 1つの場面が長すぎて面白そうな内容なのに読む気が失せてきます。頑張って (2020年4月17日 2時) (
レス) id: bf8ad30298 (このIDを非表示/違反報告)
うゐっち - りょうさん» 誤字指摘ありがとうございます。毎回すみません( ；´Д｀) (2017年8月15日 12時) (レス) id: c9f5c62ec3 (このIDを非表示/違反報告)
りょう - すいません、3話のなりふり構いませんが、名に振り構いませんなってます。突然すいません。お話面白かったです！ (2017年8月12日 16時) (レス) id: 6d9b7e2028 (このIDを非表示/違反報告)
うゐっち - 蕾姫さん» はいそうです。これのモデルに少しなっています。不快でしたらすみません(;´∀｀) (2017年8月11日 11時) (レス) id: c9f5c62ec3 (このIDを非表示/違反報告)
蕾姫(プロフ) - なんか、まどマギっぽいですね。私の勘違いだったらすみません(笑) (2017年8月10日 2時) (レス) id: 8ba50c6137 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：うゐっち | 作成日時：2017年4月10日 17時
