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「・・・なっぁッ‥！！」
今にも吐き出してしまいそうな、
形容できない気持ち悪さがこみ上げてきた。
そして、私の中では、もう一つの感情もこみ上げる。――――
「ネコさんッっッ！！！“女の子とママさんを救けて”くれるんじゃなかったの！」
首元を掴まれた女の子は、ぐったりとしていて、
とても。“願い”を叶えたようには見えなかった。
激怒。
そこらに燃え盛る炎よりも、今の私の心情は、勝っていた。―――――
「・・・おれは、嘘をついてねーよ。だがな、
“願い”の効力が発動するのは、一定時間おかなければならない・・・」
と、煮えたぎる私に押されてか、目線をそらす。
さらに、ネコさんは苦虫を噛み潰したように顔を歪める。
「母子二人は、救けられる。
しかし、それは“一定時間が過ぎてから”
なのと、“願ったときと効力が発動するときの現状が同じな場合”だ。
あのチビ。母親と違って、今。生死を彷徨っている状態だろ？
もし、―――あのデカ物にやられると“願い”は、無効化になっちまうぜ。」
「っッ！！」
知ってた。
そんな世の中トントン拍子で、うまく進まない事を。
分かっていた。分かっていた、はずなのに、――――――
「でも、てめえには、“力”がある」
と、ネコさんは、淡々と言う。
・・・チカラ？
「ああ、そうだとも。力。
ヴィランをぶっ飛ばす力をな、
想像力を働かせてみろ。てめえは、何だってできるってー、・・わけじゃあねーが。
何だってもやれるんだからな、」
そうだな、やっぱり杖か、・・そうだ。杖をまずイメージしろ。と、
急にきた無茶ぶりに、反論しようとしたがやめた。私は、一言も言わず素直に従った。
―――救けなければならない。
この言葉を胸に集中する。
杖・・・杖・・・杖・・・。
「うひゃっ！」
ポンっと、マジシャンのように現れてたのは、杖。
このロリータをベースにしているのか、可愛らしくファンシーなものだった。
「うがあああああッ！」
その時だった。
ヴィランは、女の子に攻撃をしようと、
女の子を持つ反対の右手で風の球を女の子へと振り上げいた。
駆ける。走る。
私は、韋駄天に負けない程に疾走した。
意外にもロリータは、動きやすく、軽やかであった。
直観のままを信じ、杖をヴィランに向ける。
「いっけえええええええええええええええ！！」
突如、突風が現れた。
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あすか - 1つの場面が長すぎて面白そうな内容なのに読む気が失せてきます。頑張って (2020年4月17日 2時) (
レス) id: bf8ad30298 (このIDを非表示/違反報告)
うゐっち - りょうさん» 誤字指摘ありがとうございます。毎回すみません( ；´Д｀) (2017年8月15日 12時) (レス) id: c9f5c62ec3 (このIDを非表示/違反報告)
りょう - すいません、3話のなりふり構いませんが、名に振り構いませんなってます。突然すいません。お話面白かったです！ (2017年8月12日 16時) (レス) id: 6d9b7e2028 (このIDを非表示/違反報告)
うゐっち - 蕾姫さん» はいそうです。これのモデルに少しなっています。不快でしたらすみません(;´∀｀) (2017年8月11日 11時) (レス) id: c9f5c62ec3 (このIDを非表示/違反報告)
蕾姫(プロフ) - なんか、まどマギっぽいですね。私の勘違いだったらすみません(笑) (2017年8月10日 2時) (レス) id: 8ba50c6137 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：うゐっち | 作成日時：2017年4月10日 17時
