9.水曜日 ページ10
今日は全員コスプレする日だ…
｢じゃあみんな着替えてー｣
｢祐翔くん先着せるね。｣
｢了解。｣
ふと思った。
このまま全部私が着せたら直視できない。
｢カッターシャツとズボン脱いで…
羽織るのは自分でお願いします…｣
｢ok｣
私男子の裸とか見れないからね！？
顔真っ赤になるから！
｢羽織ったよ。｣
｢了解、右が下で…こうやって…｣
着物や浴衣は普通、右が下だ。
これができればあとはなんとかなる。
男子は。
｢できた！｣
｢おぉ！ありがとう！着替える？俺他のとこ行ってくる。｣
｢どうぞー｣
祐翔くんが祐翔くんの友達のところに行ったのとほぼ同時に瑞希ちゃんが来た。
｢最近なんていう名前やったっけ…｣
｢祐翔くん？｣
｢そう、それ。と仲いいよね〜｣
最近似たようなことを言われた気がする。
気のせいだろうか。
｢部活と係同じやから…｣
｢へぇ…？｣
疑われてる？なんで疑ってる？
｢手止まってるよ。はやく。｣
｢瑞希ちゃんが疑うから…｣
｢呼ばれてるからいくねー｣
｢逃げた！？｣
帯をしめてまわす。
着れました。
｢いいかんじやな！午前中このままでいこか！
汚すなよ…？｣
｢乾いたねーできたねー｣
｢よし、終わったな。何する？喋っとこか。｣
他のところを手伝うという考えは…？
まぁいいか。
｢先輩全員見に行くって言ってたなぁ…｣
｢俺ら歩き回ってるから大丈夫かな…｣
｢ずっとまわるわけではないけどね。
しばらく歩いて戻ってくるんじゃないかな。
教室の前で立っとくとかなるんじゃないかな…｣
｢あぁ…そっか…
先輩ならどこにいるかとかみんなに聞きそう…｣
｢あぁ…ありえる…｣
先輩なら｢2人は？｣とか言いそう…
それか目撃情報…
それはないと思いたい。
この階だけじゃなくて他の棟、階でも宣伝したい。
｢いろんなところで宣伝しよう！｣
私がそういうとすごい勢いで祐翔くんは振り向き、
｢うん。ついでに模擬店も見よう！｣
と言った。
文化祭はこの人とまわることになりそうだ。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 12人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：もにょもにょ | 作成日時：2016年8月2日 20時
