検索窓
今日:11 hit、昨日:14 hit、合計:41,591 hit

五十二話 ページ6

その瞬間天地を揺るがすような音が村中に響いたと言う。
まるで虎の咆哮のようなその音は数刻の間鳴り響きやがて鎮まった。村人達は嵐が嘘のように感じ、空は晴れて波も穏やかになったのを見ていた。その時、空へと登る蛇のような生き物を村人達は目にしていたという。




琉「きっと男が龍となって村を救ってくれたんだと言い、この村はいつしかその男に尊敬と畏怖の念を向け奉ったみたいです」

貴「なるほど…」


この話を聞いて気付いたのは男がその呼吸を使い龍になったということだ。
水を飲むというのは飲むと言うより肺に水を送り込んだのであろう…そしてその呼吸方法を何かしらの拍子に思い出し村人の為に使った


貴「ありがとうございます…少しだけですが疑問が晴れました」

琉「そうだ、これもお渡ししておきます…きっと貴方なら分かるはずです」


ほぼ破れかけた書物を渡されるとその場で少し目を通した。
すると呼吸に関する事が書かれてあるようでAは息を呑んだ。
これだ、これをずっと探していた


貴「琉之介さんッ…これです!俺が探していたのはこれなんです!」

琉「それは男の家にあったとされる書物らしいです…私共には何が書いてあるのかサッパリですがやはり貴方は読めたみたいですね………」


暗い顔をする琉之介に疑問を抱き質問をすると戸惑いがちにこちらを見られゆっくりと話された。


琉「貴方はまだその力を使いこなせていない…龍の呼吸と言うよりは蛟の呼吸だ」

貴「みずち…?」

琉「龍の姿をした妖です…人に害を及ぼしてしまう。できれば使わない方が良いのでしょうがそうはいかないのでしょう……1つ提案としては誰もいない所で鍛錬をする事をオススメします」

貴「わかりました……本当にありがとうございます」


書物を手に琉之介の言った言葉を反芻しながらAは義勇の元へと向かった

五十三話→←五十一話



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (57 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
148人がお気に入り
設定タグ:鬼滅の刃 , 男主 , 腐滅の刃   
作品ジャンル:アニメ
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

いおり - すごい面白い、、、。続きが気になります。これからもお体に気をつけて更新頑張っていただければと思います。 (2019年12月28日 14時) (レス) id: bce55b4438 (このIDを非表示/違反報告)
雨宮レンズ(プロフ) - 名無しになりたいフリー好きさん» そうですね!! (2019年10月5日 0時) (レス) id: 3d55df1d33 (このIDを非表示/違反報告)
名無しになりたいフリー好き(プロフ) - 雨宮レンズさん» 腐って、良いですよね…!勿論NLもGLも良いですけど、やっぱり、なんか…こう、最後に巡りつくのはこれ、みたいな感じです。ぎゆさんかっこかわいぃ…。(ぎゆさん受け…良きですね) (2019年10月4日 23時) (レス) id: 58278cc77e (このIDを非表示/違反報告)
雨宮レンズ(プロフ) - 名無しになりたいフリー好きさん» そうなんですか!私も少し義勇さん受けは気になっているのでまた小説に反映できたらいいなと思っております。 (2019年10月4日 20時) (レス) id: 3d55df1d33 (このIDを非表示/違反報告)
名無しになりたいフリー好き(プロフ) - 雨宮レンズさん» そうなのですか!自分も何でもどんとこーい!派ですね!ぎゆさん受けorぎゆさん総受けor愛されが大好きです!(←ぎゆさん右大好き人間だけど左でも全然へーきなやつ) (2019年10月4日 20時) (レス) id: 58278cc77e (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:雨宮レンズ x他1人 | 作成日時:2019年9月15日 22時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。