八十五話 ページ39
貴「ふぅ……抜きますね」
折「ああ…」
ゆっくりと柄を持ち、刀身を抜き出せば根本から濃く先にゆくに連れて白くなっている蒼が現れた。よく見ると『悪鬼滅殺』と言う言葉まで彫られている、そこに被さるように波の波紋のような模様まで浮き出ていた。
折「うむ、素晴らしい刀だ。お前ならこの刀で鬼を斬れる」
貴「いつもより軽い気がします…あと、潮の匂いがする」
折「どうしても硬さが足りなくてな、普通の猩々緋鉱石を混ぜているんだ。だが大半は鉄珍様が言ったように海の近くの猩々緋鉱石を使わせてもらった」
お前なら、その鈍らも使いこなせる。今の俺にはこれが限界なんだ。
すまないと頭を下げる折鋼に慌てて、頭を上げさせるとAは感謝の意を述べた。
貴「いやいや!俺が変な呼吸を使うから貴方達に迷惑を、掛けてしまっているんです!謝るのはこちらの方です!!」
折「どんな呼吸にも合った刀を用意するのが俺達の役目だ。次こそアンタにピッタリの日輪刀を打たせてもらうから安心してくれ」
貴「折鋼さん……ありがとうございます…!」
折「そろそろ、ここを発つのだろう?ほらこれを食べながら行くといい」
渡されたのは大きなおにぎりだった。中身は溢れんばかりに身を見せている鮭で空腹のAには堪らないご馳走に見えた。
折「俺は少しだけだが耳が良い。アンタの腹の音が聞こえたんでな」
貴「は、はは…ありがとうございます。俺の後輩にも耳の良い隊士がいるんで少し懐かしいです」
少しだけ会話を弾ませてから、Aは刀鍛冶の里を発った
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いおり - すごい面白い、、、。続きが気になります。これからもお体に気をつけて更新頑張っていただければと思います。 (2019年12月28日 14時) (レス) id: bce55b4438 (このIDを非表示/違反報告)
雨宮レンズ(プロフ) - 名無しになりたいフリー好きさん» そうですね!! (2019年10月5日 0時) (レス) id: 3d55df1d33 (このIDを非表示/違反報告)
名無しになりたいフリー好き(プロフ) - 雨宮レンズさん» 腐って、良いですよね…!勿論NLもGLも良いですけど、やっぱり、なんか…こう、最後に巡りつくのはこれ、みたいな感じです。ぎゆさんかっこかわいぃ…。(ぎゆさん受け…良きですね) (2019年10月4日 23時) (レス) id: 58278cc77e (このIDを非表示/違反報告)
雨宮レンズ(プロフ) - 名無しになりたいフリー好きさん» そうなんですか!私も少し義勇さん受けは気になっているのでまた小説に反映できたらいいなと思っております。 (2019年10月4日 20時) (レス) id: 3d55df1d33 (このIDを非表示/違反報告)
名無しになりたいフリー好き(プロフ) - 雨宮レンズさん» そうなのですか!自分も何でもどんとこーい!派ですね!ぎゆさん受けorぎゆさん総受けor愛されが大好きです!(←ぎゆさん右大好き人間だけど左でも全然へーきなやつ) (2019年10月4日 20時) (レス) id: 58278cc77e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:雨宮レンズ x他1人 | 作成日時:2019年9月15日 22時