八十二話 ページ36
温泉に着くと硫黄の匂いが肺に入り込み、のどかな気持ちになった。
いつぶりだろう、最近は湯に浸からず身体を清めるだけだったからかAは少し浮足立っていた。
貴「ふぅ…この熱いぐらいの湯が丁度いい…」
いるのは自分だけだと思い、昔祖父によく唄ってもらった曲を口ずさんでいると隣に気配がした。
時「その歌、何ていうの?」
貴「ヒッッッッ」
いきなり声をかけられたので驚いたのだが、それ以上に他の柱だと知り、Aは情けない声と共に距離を取った
時「何の曲か聞いただけじゃないか」
貴「いきなり声をかけるのは気をつけてください…心臓がとまります」
時「ねぇ、もう一回唄ってよ」
貴「いいですけど……
松原遠く 消ゆるところ白帆の影は
浮かぶ干網浜に 高くして
かもめは低く 波に飛ぶ」
ゆったりとしたリズムのこの歌は子守唄みたいで眠気を誘う。
隣を見ると時透は眠たそうに船を漕いでいた、
貴「無理せずに上がったほうがいい、後でまた唄いますから」
時「ん…約束だからね」
温泉を出ていく時透を見送り、目を閉じて先程の歌を歌った。
自分の声を祖父の声と重ねて歌う姿は優しい雰囲気を纏っており、あとから入ってきた玄弥という少年にも歌うことをねだられた((
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いおり - すごい面白い、、、。続きが気になります。これからもお体に気をつけて更新頑張っていただければと思います。 (2019年12月28日 14時) (レス) id: bce55b4438 (このIDを非表示/違反報告)
雨宮レンズ(プロフ) - 名無しになりたいフリー好きさん» そうですね!! (2019年10月5日 0時) (レス) id: 3d55df1d33 (このIDを非表示/違反報告)
名無しになりたいフリー好き(プロフ) - 雨宮レンズさん» 腐って、良いですよね…!勿論NLもGLも良いですけど、やっぱり、なんか…こう、最後に巡りつくのはこれ、みたいな感じです。ぎゆさんかっこかわいぃ…。(ぎゆさん受け…良きですね) (2019年10月4日 23時) (レス) id: 58278cc77e (このIDを非表示/違反報告)
雨宮レンズ(プロフ) - 名無しになりたいフリー好きさん» そうなんですか!私も少し義勇さん受けは気になっているのでまた小説に反映できたらいいなと思っております。 (2019年10月4日 20時) (レス) id: 3d55df1d33 (このIDを非表示/違反報告)
名無しになりたいフリー好き(プロフ) - 雨宮レンズさん» そうなのですか!自分も何でもどんとこーい!派ですね!ぎゆさん受けorぎゆさん総受けor愛されが大好きです!(←ぎゆさん右大好き人間だけど左でも全然へーきなやつ) (2019年10月4日 20時) (レス) id: 58278cc77e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:雨宮レンズ x他1人 | 作成日時:2019年9月15日 22時