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おつかい4 ページ21

「…ずっと気になってたんですよ、社長のお昼。でもちょっと分けて欲しいって言うと!!!!!駄目です私のものですって言って!!!!!!ドヤ顔しながら食べるんですよ!!!!!」
えーんという効果音が付きそうな位の叫びにふふっと笑みが漏れてしまう。
「私で良ければいつでもお作りしますよ!…トマト意外で苦手なものあったら教えて下さいね!」
「…トマト苦手なの知ってたんですね…って動画で言ってるかぁ。
あと苦手なものは…」

そんな話をしているうちにあっという間に営業所に着いた。
受付に行き荷物を受け取ろうとすると、すっと甲斐田さんが前に出た。
「甲斐田さん!?重いですよ!!」
思わず大きめな声を出すとじとっとした目で見られた。
「Aさん…一応僕も男なんですけど」
いや非力っぽくは見えるんだけどこれくらいは持てるし…とぶつぶつ呟く甲斐田さんにすいませんと謝る。
「ふふ、冗談です。…っと、荷物はトランクで置いときますね」
ひょいと荷物を持ち上げてトランクへ運ぶ甲斐田さん。見た目に反して結構力があるんだなぁと驚く。今度は口に出さないように気をつけながら。





会社に戻り荷物を叔父に引き渡した後、甲斐田さんが手伝ってくれた事と…これから甲斐田さんの分のお昼も作ることを簡単に伝えた。
叔父は何とも言えない顔をしつつ、分かったと言ってくれた。
俺の姪なのにと呟く声は聞こえないふりをした。

「甲斐田さん、有難うございました!」
ひと通り片付けも終わった後に改めて頭を下げる。
「そんな、頭を下げられることなんてして無いですよ!僕がやりたくてやっただけなんで!…あと、その…」
ごにょごにょと言い出し辛そうにしている甲斐田さんにあっと思い出す。
「お昼ですね!明日からでも大丈夫ですか?」
そう尋ねると、はいっと返事が帰ってきた。嬉しそうにしている甲斐田さんにつられて笑顔になる。相変わらず子犬みたいだなと甲斐田さんを見ていると
「…もう一つお願いがありまして、アニキみたいに僕もAちゃん、て呼んで良いですか」
私が少し目を見開くとアッ、やっぱり引きましたかすいませんと早口で言ってきたのでそんな事ないですと答える。
「寧ろ今まで敬語だったのも変な感じだったので、私からするとタメ口の方が助かると言いますか…」
年上の先輩なので、と付け加えと甲斐田さんはうーんと唸った後、
「じゃあ改めてよろしくねAちゃん」

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(プロフ) - realさん» 夢小説を書くのは初めてなので、そう言ってくださると励みになります!ありがとうございます! (6月30日 19時) (レス) id: 3a5445a685 (このIDを非表示/違反報告)
real(プロフ) - めっちゃ面白いです(*´-`)主人公ちゃんかわいいwこれからの展開が楽しみです! (6月30日 11時) (レス) @page12 id: 3d1cb866c0 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 職員ジーニーさん» お読みいただきありがとうございます!頑張ります! (6月30日 10時) (レス) id: 3a5445a685 (このIDを非表示/違反報告)
職員ジーニー(プロフ) - とても面白いです!更新楽しみにしてます! (6月29日 19時) (レス) @page2 id: da50b82fa9 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: | 作成日時:2023年6月27日 12時

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