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おつかい ページ18

それから一週間程はデスクワークや準備等を手伝いながら東京を満喫していた。

そんなある日、
「A、悪いんだがおつかいを頼む。少し大きい荷物なんだが…」
話を聞くと、注文していた商品の配送が遅れているが、急遽明日朝一の撮影で使うことになったらしい。配送会社の営業所には届いているものの、スタジオまで届けて貰うには早くても午後になるので、営業所まで取りに行って欲しいとの事だった。
「自転車の荷台に乗せて紐で括り付ければ何とかなると思う、ただ量もあるから3往復くらいしないといけないと思うんだが…」
日も暮れてきて、薄暗くなっているので心配ではあるが、叔父もスタッフさんも明日の撮影に向けてばたばたとしている。
「分かった、任せて!」
胸をとんと叩くと、叔父も申し訳ないと言いつつほっとした表情を見せる。すぐ言ってくれれば良かったのにと言ったものの、叔父は頭を掻くばかりだった。
…ここにきてそれなりに経つものの、叔父はいつも私に申し訳なさそうに仕事を頼んでくる。
ここ最近ずっと抱えている胸のもやもやに気づかない振りをしながら私は早速、営業所を地図アプリに表示させて向かおうとする。自転車は入り口に社用のものがあるらしいので、それを探しに向かうと見慣れた姿が現れた。

「不破さん、甲斐田さん!お疲れ様です。」
「ん、Aちゃん。お疲れ様ぁ」
「アニキ名前で呼んでるんすか!え、あ…Aさん、お疲れ様です!」
ずるいとばかりに甲斐田さんも私の名前を呼ぶ。私は驚きながらも2人の様子についくすくすと笑ってしまう。その姿を見たからなのか、不破さんがにまりと笑いながら私に話しかけてくる。
「こいつね、ずっとAちゃんとお話ししたい〜って言っててさ。俺も…最近だと社長もAちゃんのこと話してたからさ」
と、不破さんが言い終わる前に後ろからアニキ!と耳を赤くした甲斐田さんが声を上げ、話題を変えようとしたのかそういえば、と私に質問を投げた。

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(プロフ) - realさん» 夢小説を書くのは初めてなので、そう言ってくださると励みになります!ありがとうございます! (6月30日 19時) (レス) id: 3a5445a685 (このIDを非表示/違反報告)
real(プロフ) - めっちゃ面白いです(*´-`)主人公ちゃんかわいいwこれからの展開が楽しみです! (6月30日 11時) (レス) @page12 id: 3d1cb866c0 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 職員ジーニーさん» お読みいただきありがとうございます!頑張ります! (6月30日 10時) (レス) id: 3a5445a685 (このIDを非表示/違反報告)
職員ジーニー(プロフ) - とても面白いです!更新楽しみにしてます! (6月29日 19時) (レス) @page2 id: da50b82fa9 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: | 作成日時:2023年6月27日 12時

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