お昼ご飯•弍 ページ14
しかし、私が外でお昼ご飯を食べようとした矢先。ゲリラ豪雨よろしく大量の雨が降ってきた。
「嘘でしょ！？…仕方が無いから家で食べるかぁ」
東京の公園のベンチでお昼を食べるという淡い夢が掻き消され、少し落ち込みながら帰路に向かおうとすると、見知った人が現れた。
「加賀美さん。お疲れ様です！」
そう挨拶をするが、加賀美さんの表情は優れないようで。
「お疲れ様です」
と、小さく返された。お節介だとは思いつつも、その表情が心配になった私は意を決して声を掛けた。
「あの、調子が悪そうなので。…もし、何か出来ることがあれば言ってください！」
そう伝えると、実は、と加賀美さんが答えてくれた。
「その、お昼ご飯を注文するのを忘れてしまって」
話を聞くと、自社のトラブルの処理に追われて、お昼を注文するタイミングを失ってしまったらしい。
「…もし苦手でなければ、これ食べてください」
私は自分用に包んでいたサンドイッチを差し出すが、申し訳ないと断ろうとする加賀美さん。
「本当は外でお昼にしようとしてたんですけど、急にこんな雨が降ってきちゃうし…。家にも作り過ぎた分のサンドイッチがいっぱいあるので、できれば食べて頂けると嬉しいといいますか…」
張り切って作り過ぎたせいで山盛りに残ってあるサンドイッチを思い出しながら伝えると、加賀美さんはありがとうございます、とサンドイッチを受け取ってくれた。
「いえいえ、こちらこそ有難うございます！」
迷惑にならなくて良かったと胸を撫で下ろしながら、私は再び帰路についた。
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水(プロフ) - realさん» 夢小説を書くのは初めてなので、そう言ってくださると励みになります！ありがとうございます！ (6月30日 19時) (
レス) id: 3a5445a685 (このIDを非表示/違反報告)
real(プロフ) - めっちゃ面白いです(*´-`)主人公ちゃんかわいいｗこれからの展開が楽しみです！ (6月30日 11時) (レス) @page12 id: 3d1cb866c0 (このIDを非表示/違反報告)
水(プロフ) - 職員ジーニーさん» お読みいただきありがとうございます！頑張ります！ (6月30日 10時) (レス) id: 3a5445a685 (このIDを非表示/違反報告)
職員ジーニー(プロフ) - とても面白いです！更新楽しみにしてます！ (6月29日 19時) (レス) @page2 id: da50b82fa9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：水 | 作成日時：2023年6月27日 12時
