収録日 ページ11
収録日当日。
私の勤務時間は7時から9時、19時から22時までとなっていた。のだが、夏休みに入ってから少しだけ不規則になってしまった生活のせいで朝は家を出るギリギリになってしまった。
「叔父さんはもう先に行ってるし、一応何回か行ってはいるけど…」
いつもは叔父と行っていたので、道を覚えるのが苦手な私は急ぎつつも慎重にスタジオへと向かう。しかし、方向音痴というものはどれだけ慎重に進んでも道を間違えるもので。
「ごめん叔父さん!道わかんない!」
『地図アプリ使ってなんで着かないんだよ』
「私のGPSが死んでる!!」
頑なに動かないピンに情けない声をあげてしまう。電話越しに今何処だよという叔父に手当たり次第目に入るものを伝える。
『あー、じゃあそのまま真っ直ぐ進んで突き当たり右、んで…』
「待って待ってメモ取る!」
スマホのメモアプリを開き、打ち込もうとした時
「あれ、Aちゃんじゃん」
「不破さん!!」
どうしたの〜とこちらに向かってくる。今の状況を説明すると
「じゃあ俺も一緒に行くよ、俺も向かう所だったし」
「うぅ、すいません」
「んじゃディレクター、Aちゃん連れていきますね」
叔父からもすいませんと言われ、申し訳なさがありつつも不破さんとお話しできることが少し嬉しい気持ちになる。歩き始めて数秒。さて、と不破さんが例の問題を出してきた。
「俺が話題にしてたROF−MAOの企画は何だったでしょう」
「激辛料理…でしたよね。あれほんとに大丈夫だったんですか?」
正解〜!と言う不破さん。ただ大丈夫だったのかという質問には答えてくれなかった。数個、動画を見た私ですらROF−MAOの企画の険しさは伺える。あんな企画を提案する叔父やスタッフさん達に恐怖を覚えるも、なんだかんだ彼らの良さを引き出せているんだなと改めて叔父の仕事を尊敬する。
その後はお互いの事を知るように、様々な話をしながらスタジオへ向かうのだった。
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水(プロフ) - realさん» 夢小説を書くのは初めてなので、そう言ってくださると励みになります!ありがとうございます! (6月30日 19時) (レス) id: 3a5445a685 (このIDを非表示/違反報告)
real(プロフ) - めっちゃ面白いです(*´-`)主人公ちゃんかわいいwこれからの展開が楽しみです! (6月30日 11時) (レス) @page12 id: 3d1cb866c0 (このIDを非表示/違反報告)
水(プロフ) - 職員ジーニーさん» お読みいただきありがとうございます!頑張ります! (6月30日 10時) (レス) id: 3a5445a685 (このIDを非表示/違反報告)
職員ジーニー(プロフ) - とても面白いです!更新楽しみにしてます! (6月29日 19時) (レス) @page2 id: da50b82fa9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:水 | 作成日時:2023年6月27日 12時