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「し、失礼しましたー……」



思わず手にかけたままの個室のドアを、そのまま閉めた。



「え、待って待って!」



慌てた声が隙間から聞こえたと思ったら、
あっという間にまたドアが開かれて、目の前に山崎さんが。



「わぁっ」

「とりあえず一旦入ろう?」



ち、近い!
ていうか、手!掴まれてる!

こんなの誰かに見られたら大変だし、
ていうか早く離れてくれなきゃやばい、一気に汗が……


と、そんなこんなで観念した私は、結局。
小さい個室で、山崎さんの隣に座らされてる。


前に並んでるのは、リアルでは初めましてな美男美女。
一瞬できた気まずい空気を、そのフレッシュなオーラが吹き飛ばす。



「初めまして、橋本環奈です」

「新田真剣佑です」



……わざわざ紹介しなくても、
もちろん知ってるわけで。

ていうかやばい、直視できない。



「ナ、ナレーションのことでって……っ」



その視線から逃れるように、思わず山崎さんの方を向く。



「いや〜2人がどうしてもナレーション役の人に会ってみたいって言うからさ」



へら、と誤魔化すように笑う山崎さんに、まだ何か言いたかったけど。
次の言葉が思いつく前に、



「ごめんなさい、賢人くん言ってなかったみたいで」



目の前で眉を下げる美少女に、思考が遮られる。
考える間もなく慌てて口を開けば、



「いや、そんな、環奈ちゃんが謝らなくてもっ」



…………やばい。
咄嗟に返したら、いつもの感じで呼んじゃった。



「っ、じゃなくて、橋本さん……」

「あはは、大丈夫ですよ環奈ちゃんで」

「いやいやそんなっ」

「ほんと大丈夫です。わたしもAさんって呼ばせてもらってもいいですか?」

「はい、もちろん……!」



ああ、天使だ。
テレビで見てたイメージ通り。

自然にすっと距離を縮めてきて、
そのキラキラ笑顔に癒される。




「じゃあ僕も、Aちゃんでいいですか」



どきん。

そのとき、口を開いた真剣佑さんの。
微笑みながらもその強い目力に、心臓が跳ねた。




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ハコ(プロフ) - コメントありがとうございます〜ただいま多忙につき更新停滞中で申し訳ございませんがのんびりお待ち頂けると嬉しいです´`*よろしくお願いしますペコリ(.. ) (2020年11月12日 9時) (レス) id: 2cc286783b (このIDを非表示/違反報告)
Waaaaka03(プロフ) - とっても面白いです!トプコ好き、倫也さん好きの私には美味しすぎるお話しです!またぜひ更新楽しみにしてます! (2020年11月10日 17時) (レス) id: cdc37d69d8 (このIDを非表示/違反報告)
そぼく(プロフ) - とても面白いです!更新楽しみにしています(^^) (2020年7月23日 1時) (レス) id: f0643b20a4 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ハコ | 作成日時:2020年5月22日 8時

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