にー君の日常〔文スト〕

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敦に告げられたのは、「入社試験」と云う言葉。





「入社……試験？」

「その通りだ」





銀髪に和装の、威厳のある男性が入ってきた。彼こそが＿＿＿




武装探偵社社長。

福沢諭吉＿＿＿能力名『人上人不造』





「そこの太宰めが「有能なる若者が居る」と云うゆえ、その魂の真贋試させて貰った」





太宰の云い分には、敦を社員に推薦したはいいが如何せん区の災害指定猛獣。保護すべきか社内で揉めた為、社長の一声でこうなった、と。





「で社長……結果は？」






＿＿＿太宰に一任する。





それだけ告げ、福沢が退室する。未だよく理解できていない敦に、太宰が笑いながら云った。





「武装探偵社へようこそ」





それに続いたように、人質だった少女も「兄様」と触れ合い始める。＿＿＿とても兄妹とは思えない距離で。



爆弾魔役の青年。

谷崎潤一郎＿＿＿能力名『細雪』





その妹＿＿＿ナオミ





こんな物騒な職場は無理だと云い張る敦を半ば脅し、探偵社は無事新人を迎え入れた。





「よろしくね、敦君」

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