にー君の日常〔文スト〕

4 ページ6

「なンだ、怪我人はなしかい？つまんないねェ」





蝶の髪飾りをつけた女性。

与謝野晶子＿＿＿能力名『君死給勿』





「はっはっは。中々できるようになったじゃないか太宰。まあ僕には及ばないけどね！」





西洋の探偵のような格好の男。

江戸川乱歩＿＿＿能力名『超推理』





「でもそのヒトどうするんです？自覚はなかったわけでしょ？」





金髪に雀斑の少年。

宮沢賢治＿＿＿能力名『雨ニモマケズ』





「どうする太宰？一応区の災害指定猛獣だぞ」





『理想』を掲げる男。

国木田独歩＿＿＿能力名『独歩吟客』





「太宰さんが決めてよ。にー君は太宰さんが決めた事なら反対しないよ」





『カナシミ』を嫌う少年。

新美南吉＿＿＿能力名『出出虫ノカナシミ』





「うふふ。実はもう決めてある」





『無効化』の能力者。

太宰治＿＿＿能力名『人間失格』





チラリと敦を一瞥したのち、それは綺麗な笑顔で太宰が云った。





「うちの社員にする」





十五番街に叫びが響いた。





これが事の始まり＿＿＿





怪奇ひしめくこの街で、変人揃いの探偵社で。これより始まる怪奇譚。





これが先触れ、前兆し＿＿＿





物語の主人公。

中島敦＿＿＿能力名『月下獣』

5→←3

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す