パパ、お散歩しよう〔文豪ストレイドッグス〕

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パタンと日記を閉じた。幼い頃につけていた日記。




随分伸びた身長は、それでも父＿＿＿太宰治にはまだ届かない。





私は、生まれつき脚が不自由だった。





それを知ったのは最近。何故なら、私の「不自由な身体を補う」異能で脚を動かすことができていたから。





そして、もう一つ。




父の異能「人間失格」は異能無効化だった。だから、私に触れた瞬間異能が無効化されて脚が動かなくなる。





抱きしめる事も頭を撫でる事もできるのに、手を繋いで歩く事だけはできない。





そんな日々も今日で終わる。





私は手術をして脚を治した。





リハビリを重ねて、やっと今日退院。





ゆっくりだけど、歩くことができるようになった。





病院を出ると、探偵社の皆が迎えてくれた。車は無かった。





だって、武装探偵社まで、父と手を繋いで歩くから。





パパ、お散歩しよう。

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