今日:2 hit、昨日:11 hit、合計:36,321 hit
小|中|大
苗字で呼ぶか名前で呼ぶか ページ5
『何処までついてくんの。』
太「何処までも。」
『怖いわ。』
仕方がないので、あのあとずっと屋上にいた。で、今帰ろうとしてるんだけど……なんでついてくんの、太宰君。
太「私、君のこと気に入っちゃった。」
『身分を考えろ。』
太「身分違いの恋の行方は、何時だって心中だよ?」
こいつ、ほんとに何なの。心中ってあれだよね、恋人とやるやつ。
『心中は恋人とやれ。』
太「じゃあ私と恋人にならない?」
『……。』
仮にも顔は整ってるし。無駄にいい声してるし。何より、耳元で囁かれたら、さ。
『鳩尾殴っちゃうよねー!!』
太「おっと危ない。」
私の打撃をひょいとかわす太宰君。なんか慣れてないか、こいつ。あ、そっか。いじめられてたんだ。慣れるよね、そりゃ。
『……。』
太「Aちゃん、そんなに考え込んで如何したの?」
『名前で呼ぶな。』
太「えー……なら、白雪さん?」
__「白雪姫」。
あれ、なんだっけ?
『……名前でいい。』
太「恋人承認?」
『違う。あ、私の家ここだから。じゃあね。』
太「お邪魔しまーす。」
蹴りが炸裂した。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます
225人がお気に入り
225人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「文豪ストレイドッグス」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ