ポートマフィア参謀は幼女らしい。

責任らしい。 ページ37

黒蜥蜴達を掻き分け、エトが現れる。



『エトが責任負いまーす！だから知らない顔は全部殺っちゃってー！』



その言葉を合図に、黒蜥蜴が一斉に飛び出す。次々と倒れる傭兵を前に、樋口は思わず口を開いた。



樋「黒蜥蜴…！どうして」
広「貴女は我々の上司だ。上司の危機とあっては、動かぬ訳にもいくまい。」



彼らの活躍あって、敵はあっという間に全滅した。



立「ざっとこんなモンか。」
『お疲れ様！



＿＿ほら、樋口は行くところがあるでしょ。」



部屋の奥から、芥川の呻き声が聞こえた。



樋「芥川先輩！」
芥「…樋口か。」



樋口が芥川の顔に付着した血を拭き取る。芥川はその手を掴み…



芥「……済まんな。」
樋「…仕事ですから。」



樋口の目には、涙が浮かんでいた。



＊＊＊



その光景をそっと見守るのは黒蜥蜴の三人とエト。



『全く、君たちにはには敵わないなあ。エトがいなかったら、誰が責任負うのさ。』
広「＿＿いなくても助けに行ったと思うぜ。俺たちは。」



立原の呟きにエトはぽかんとしてから、やがてくすりと笑った。



『命は大切に、ね。＿＿誰も死なせたくないからさ。』

お出かけらしい。→←向かない職業らしい。

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