空飛ぶ魚。 ページ10
夢主目線
師範は長い間固まったまま。5分くらいかな?
少し、頭が痛そう。体調不良?
そう思ったけど、またいつもの無表情。
無「何か、掴みかけてる気がした…」
そう言っていたけど。
でも、今はそんな事気にしていられない。
今鬼が来たら、しかも強い鬼だったら。
刀を持っていない私と、このひょっとこ君は
完全な足手まといだ。
この子を安全なところまで、連れていく。
『師範。この子を安全地帯まで届けます。そして私は刀を借りて帰ってきます。死なないでください。』
返事も聞かずに、ひょっとこ君を抱き上げて
走る。人が多いところへ行かせる。
人の気配はどこにある?
見つけた。小さな小屋だけど多くの人の気配。
『君はここで待っていて。あの小屋の中へ入るんだ。あと、あの倉の中の刀を借りるよ。』
近くにあった倉には、たくさんの刀。
しかも、日輪刀。
どれもいい刀とは言えない。
でも、そんな贅沢は言えない。私の刀と
一番似たものを選んで来た道を戻る。
今はこの刀で、鬼を切らないといけない。
大丈夫かな……
───ひゅんっ ガンっ!!!
ポトッ。ピチピチ………
いたぁっ!!何?刃物ではないけど。
地面に落ちたそれを見て、絶句する。
ピチピチいってて、鱗があって。ヒレもある。
さかな!?嘘でしょ、なんでこんなところに‼
あ、いけない!!足を止めちゃダメ!
また、正面から魚が飛んでくる。
今度は大丈夫。切れる。私の間合いに入った。
とたんに魚は真っ二つになる。
あ、変な技使ったわけじゃないよ?
普通に切っただけだから。
それにしても、切っても魚から血がでない。
じゃあ、この魚は特殊だと言うこと。
もうすぐ。もうすぐで、さっきの場所につく。
そんな私の目にうつったのは、
水の中に閉じ込められている師範の姿で。
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みかん - ソウさん 嬉しいです!コメントありがとうございます!よし。更新してきまーす! (2020年4月6日 12時) (レス) id: a03bb62dba (このIDを非表示/違反報告)
ソウ - 面白いお話ですね笑 まさか上弦と仲良くなるとは…笑 更新楽しみにしてます!頑張ってください!!(●´ω`●) (2020年4月6日 8時) (レス) id: 61b9d5a883 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:みかん | 作成日時:2020年4月2日 20時