水になれ！私は水！私の名前は水だー！ ページ42
A目線
滝なんか来て、どうするつもりだろう？
「……A。」
『ﾋﾞｸｯ はい、なんでしょうか？』
「水になれ」
え、ん？水になれ、とはなんだ？
混乱していると、トンッと背中が押されて…
『いぎゃあーーーーっ！(美しい高音)』
自分でも驚くくらいの、
汚い高音(美しい自覚がない)がでた。
善逸、ごめんね！うるさいとか言って……
私も同類だよぉ…………
ドボーーーン！！！
冷たいよぉ……
滝の上から落ちたんだ。ちょっと痛い……
口に水が入ってくる……綺麗なみず。
この滝の水、美味しいね！さすが、山！
シティーボーイの善逸に飲んでほしい。
ヒュッと音がして、鱗滝さんが落ちてきた。
何で、鱗滝さん落ちてきたんだろう……
「そろそろ、冷たさになれてきたか？」
まぁ、冷たいとは感じなくなった。
「今からお前には、滝で修行してもらう。」
滝で修行？なにするんだろう……
鱗滝さんは、滝の真下にいく。
頭に水がたくさんあてっていて、
上からの圧で、頭が重いはずなのに
スンとしている鱗滝さん。
「お前も来い。1時間耐えれば今日の稽古は終了だ。」
『えぇ………やだよぉ……(´д｀|||)』
だって、絶対に1時間も耐えれないもん。
ためしに腕を滝の下にいれてみると、
ずがーーーーんっ！！！
強烈な痛みが走る。
腕をいれただけなのに！
覚悟をきめて、体をいれる。
う"っ、あ"あ"ーっ！痛いよぉっ！
「痛みを感じないように、水になれ。痛みを最小限にするために、受け流せ。受け流すための構えをしろ。水は、どんな形にもなれる─」
むぅ、痛みを最小限に……
水で頭が重くて痛いけど、それよりも
肩にあたる水が痛くて仕方ない。
肩に水があたらないようにするなら──
ぎゅっと肩に力をいれて、肩幅を小さくする。
あっ、水が肩に当たらないから、
そんなに辛くなくなった。
師範のことを思い浮かべながら、
一時間を楽しくすごした。
「まさか、本当に耐えてしまうとは思わなかった。お見事だ……」
『えっ、思わなかったんですか？むぅ……まぁ、ありがとうございます。』
「明日も続ける。必ず習得するぞ。」
『はい！頑張ります。先生！』
お面越しだけど、先生がやわらかく
微笑んだ気がした。
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みかん - ソウさん 嬉しいです！コメントありがとうございます！よし。更新してきまーす！ (2020年4月6日 12時) (
レス) id: a03bb62dba (このIDを非表示/違反報告)
ソウ - 面白いお話ですね笑 まさか上弦と仲良くなるとは…笑 更新楽しみにしてます！頑張ってください！！(●´ω｀●) (2020年4月6日 8時) (レス) id: 61b9d5a883 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みかん | 作成日時：2020年4月2日 20時
