夏野陽葵 ページ29
無一郎目線
最近、変な視線を感じる。
特に一般隊士から。
なんなの?僕を見てる暇があったら、
鍛練でもしててほしいんだけど。
『ねぇ、何?僕に何か用?』
気になったので、話しかけてみた。
「いえ。ただ、相当焦ってるんだなー、と思いまして。」
は?なんなの、コイツ。
『焦ってるって、何?強い鬼でもいたの?』
「えっ、分からないんですか?貴方が僕達一般隊士に厳しく怖いのは、他の隊士が強くなって、柱の座をとられたくないからなんだって聞いたんですけど。」
は?なにそれ。僕達柱にとっては、
他の隊士が強くなるのは、
嬉しいことなんだけど。
そう伝えたら、かなり驚いた顔になった。
「あっ、えっ!そうだったんですか!?申し訳ございません!!たくさんの人に聞いたので。じゃあ、この噂は嘘だったんですね。皆に伝えてきます!!本当に申し訳ございません!!」
ピューーッ、と走っていった。
なんで、こんな噂がながれたんだろう。
不思議に思いながら
蝶屋敷の近くを歩いてたら、
見慣れた後ろ姿を見つけた。Aだ。
でも、吃驚した。かなりの
怒りの気配がしたから。
何に、そんなに怒っているんだろう。
『A………?どう、したの?こんなところで。』
珍しい怒りの気配に、変な話し方になった。
「師範……。一緒に、夏野陽葵の所へ行きましょう。あの人は、絶対に許さないから。」
『えっ、どうして夏野さんのところに…』
「良いからついてきなよ、無一郎。」
Aは、なんでそんなに夏野さんに
怒っているのか分からないけど、
僕の腕を、掴んで離さなかった。
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みかん - ソウさん 嬉しいです!コメントありがとうございます!よし。更新してきまーす! (2020年4月6日 12時) (レス) id: a03bb62dba (このIDを非表示/違反報告)
ソウ - 面白いお話ですね笑 まさか上弦と仲良くなるとは…笑 更新楽しみにしてます!頑張ってください!!(●´ω`●) (2020年4月6日 8時) (レス) id: 61b9d5a883 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:みかん | 作成日時:2020年4月2日 20時