何故か霞柱様の継子に… 弐

バラバラの気持ち ページ24

昔のA目線


私が、豆まきしよう、なんて言ったから、


お姉ちゃん達が、死んじゃった………？


私のせいで。


あのとき、豆まきを我慢してたら、


今ここに、お姉ちゃんたちは、いたのかな。


お父さんは、お姉ちゃん2人(明莉&衣織)が


大好きだったから、一番私に怒ってる。


私、このおうちに生まれてこなければ、


お姉ちゃんたちはもっと長生きできた？


私なんか、いなければよかったのに。


私なんて、みんなの邪魔物。いらない子。


涙がホロホロおちてくる。


父「Aっ！！お前がいなければ、明莉と衣織は生きていた！！お前なんかっ、いなければ良かったのに！お前は我が家の邪魔物だ！！」


思ってた通りに全部言われて。


「アンタなんか、生まれてこなければ！！私の体は常に美しくいられたのよ！！」


「お前のせいだ！！全部、お前が悪い！！」


そっかぁ。









私が全部、悪いんだ。




お父さんも、お母さんも。悪くない。



悪いのは、私だもん。



ガンガン殴られる。でも、私が悪いの。



殴ってるお父さんも、悪くない。



『痛いっ。やめでっ。痛いっ！』



痛いけど、悪いのは私。



バンッ！扉があく音がした。


「お前達！実の娘に何してるんだ！！Aは俺がもらう！！そこで反省してろ！！」


じいちゃんに抱き上げられて、家の外に出た。


なんで、お父さんとお母さんが反省するの？


悪いのは、私だから。


「A。すべて忘れて、楽になりなよ。一緒に来てくれるかい？」


悪いのは私だから、忘れる必要はない。


心の中ではそう思ってるのに。


コクン、とうなずいて。


不思議なお水を飲んだら、じいちゃんとの


知らない思い出が、


頭のなかに流れ込んできた。

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